「世界で最も美しい美術館」 広島県大竹市の下瀬美術館にベルサイユ賞
広島県大竹市晴海の下瀬美術館は3日、世界の優れた建築を表彰するベルサイユ賞の美術館・博物館部門で最優秀のベルサイユ賞を受けたと発表した。フランス・パリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部で現地時間の2日夕、受賞施設の発表と表彰式があった。 【写真】ベルサイユ賞に選ばれた下瀬美術館 下瀬美術館は海外でも活躍する建築家坂茂(ばんしげる)氏が設計し、2023年3月に開館。水盤に浮かぶカラフルなガラス張りの展示室など個性的な施設が並ぶ。 表彰式に出席した坂氏は「瀬戸内海に面した環境を最大限に生かした。水に浮いて動くギャラリーや木造の建築などイノベーティブなものが評価されたと考えている」とコメントした。 下瀬美術館は6月中旬に大エジプト博物館(エジプト)、スムリティバン地震博物館(インド)などとともにベルサイユ賞の「世界で最も美しい美術館」の候補の7施設に選ばれていた。 ベルサイユ賞はユネスコと世界ベルサイユ賞機構が15年に創設。同部門は10年目の今年、従来の空港、商業施設、ホテルなど7部門に加えて新設された。23年1月から24年3月までに新規・改装オープンした施設が対象となっていた。
中国新聞社