75年使える!? アップル「AirTag」代わりに買った、「探す」対応のカード型トラッカーが最高でした
アップルの「探す」ネットワークに対応し、Qi充電も可能なカード型スマートトラッカーがロジテックから発売されたので、さっそく購入して試してみた。 【もっと写真を見る】
アップルの「探す」ネットワークに対応し、ワイヤレス充電も可能なカード型スマートトラッカーがロジテックから発売された。公式オンラインストアでの価格は4154円。筆者もさっそく購入してみた。 ほぼクレカサイズでお財布にもピッタリ 製品名はロジテックの「LGT-LWCSTW01DB」。アップルの「探す」ネットワークに対応し、カバンなど持ちものに入れておけば、iPhoneやウェブ版のiCloudなどでおおよその位置を確認できるデバイスだ。 サイズは幅85.5×奥行き54×高さ1.7mm。縦横の長さはクレジットカードとほぼ同じで、厚みはカード約2枚分。よほど薄型のものでなければ、財布のカードポケットや定期入れにすんなり入るサイズだ。 重量は公称11g、実測12.5gで、こちらも一般的なクレジットカード2枚分程度。筆者の感覚だが、実際の利用シーンでも特に重くは感じなかった。 耐塵耐水についてはどちらも最高等級のIP68。財布や定期入れだけでなく、プールバッグや釣り道具など濡れやすい持ちものとの相性もいい。 iPhoneからトラッカーの位置をより正確に把握できる「UWB」には非対応だが、サウンド機能(約60db)があるので、音を鳴らして持ち物を探せる。 Qi/Qi2充電対応で繰り返し使える! 最大の特徴は、充電式で繰り返し使える設計になっていることだ。筆者が購入を決めた理由も、充電式だったことが大きい。 2024年6月現在、カード型スマートトラッカーの主流は電池寿命3年前後の使い捨てタイプ。電池が切れたら新品を買い直す必要がある。価格はセール時で1枚3000円前後で、単純計算でも年間1000円、10年で1万円の維持費がかかることになる。 その点、充電式の本製品なら、電池が切れるたびに買い換える必要がない。Qi/Qi2規格対応で、スマホ用のワイヤレス充電器を使用できるのも地味ながら嬉しいところだ。 バッテリーの持続時間は1回の充電で最大半年間、充電可能回数は最大300回とされており、メーカー推奨の3ヵ月に1回の充電でも最大75年間使用可能。充電に必要な電気代を考慮しても、使い捨てタイプより長期的な維持費は安くなるはずだ。 iPhoneとのペアリングは「探す」アプリから 使い方は簡単。最初にやることはiPhoneとのペアリングだ。 トラッカーのスイッチを押して電源を入れたら、iPhoneの「探す」アプリを起動し、「デバイスを探す」メニューを開く。次に画面右上の「+ボタン」をタップして「その他の持ち物を追加」を選び、iPhoneがトラッカーを見つけるまで10秒ほど待機。iPhoneの画面にトラッカーの製品名が表示されたら「接続」をタップし、持ち物の名前や絵文字などを設定していけばOKだ。 ペアリングを終えると、探すアプリの「デバイスを探す」メニューにLGT-LWCSTW01DBが表示され、サウンド再生や紛失モードなど、各種機能を利用できるようになる。バッテリー残量もチェックできるので、時々確認しておくとよさそうだ。 忘れ物通知もばっちり動作! スマートトラッカーに欠かせない要素の1つが、持ちものが手許を離れたときに教えてくれる忘れ物通知機能。こちらの動作確認や、AirTagとの性能差の有無を簡単にチェックした。 自宅にLGT-LWCSTW01DBと比較用のAirTagを置いたまま、iPhoneを持って散歩に出発。200mほど進んだ辺りで、LGT-LWCSTW01DBとAirTagの忘れ物通知が同時にiPhoneに届いた。 この結果を踏まえると、忘れ物通知機能についてはAirTagと遜色ない性能をもった製品と考えてよさそうだ。 サウンド再生の音量も十分 LGT-LWCSTW01DBのサウンド再生機能は最大約60dbで、AirTagよりも音量は小さい。だが、カバンに入れた状態で両者の音を比べると、聴き取りやすさに関しては、どちらも大差はないように感じられた。AirTagと比べて高音寄りの音色を採用していること、AirTagより長時間音を流せることも、聴き取りやすさの違いに影響しているとみられる。 騒音の大きな場所ではUWBで位置をチェックできるAirTagの方が有利だが、それ以外の環境なら本製品で十分対応できそうだ。 まとめ:カード型スマートトラッカーのベストバイ この製品を使い始めて2週間ほど経過したが、今のところ大きな問題もなく、快適に使えている。バッテリーの持続期間や筐体の耐久性など、中長期的な使用感は未検証だが、筆者個人としては間違いなく「買ってよかった」と感じる製品だ。 価格が若干高いのが玉にキズだが、充電式のメリットを活かせばコストパフォーマンスも抜群の本製品。「探す」ネットワーク対応のカード型スマートトラッカーを探しているなら、ぜひ試してみてほしい。 訂正とお詫び:初出時、一部表記に誤りがございましたので、訂正いたしました。(2024年6月13日) 文● @sumire_kon