石破新総理が表明した衆議院解散の日まであと２日となりました。大分県内でも一気に選挙モードが高まっています。 特に、保守分裂、三つどもえの戦いとなる大分２区の動きが激しさを増しています。 石破総理大臣 「１０月２７日に解散総選挙を行いたいと考えている」 投票日まで１カ月ない中、大分県内でも選挙モードが一気に高まりました。 ５日、候補者のポスターを貼る掲示板の設置が始まったほか、６日は立候補予定者を対象にした説明会が開かれ、これまでに出馬を表明している１０人の候補予定者本人や関係者らが出席しました。 大分１区には ・無所属、現職の吉良州司さん（６６） ・自民党、新人の衛藤博昭さん（４４） ・共産党、新人の山下魁さん（４７） ・参政党、新人の野中しんすけさん（３８）の４人。 大分２区には ・自民党、現職の衛藤征士郎さん（８３） ・立憲民主党、現職の吉川元さん（５８） ・無所属、新人の広瀬建さん（５０）の３人。 大分３区は ・自民党、現職の岩屋毅さん（６７） ・立憲民主党、新人の小林華弥子さん（５６） ・共産党、新人の大塚光義さん（６８）の３人がそれぞれ立候補する見込みです。 中でも特に激しい選挙戦が予想されているのが大分２区です。 １３期連続で衆議院議員を務める現職の衛藤征士郎さんは今回も自民党公認として立候補したい考えですが、１０７０万円に上るいわゆる「裏金問題」が発覚し、６カ月の党役員停止処分を受けました。 ６日、大分市で開いた自身の国政報告会でも改めて謝罪しました。 衛藤征士郎氏 「みなさんに政治不信を起こしたことをお詫び申し上げます。大分で１０回説明会をした。こうしたことで皆さんの理解をいただきこれからの政治資金規正法にのっとる取り組みに全力を挙げて頑張っていきます」 大分県連は４日付けで党本部に衛藤さんの公認申請をしたものの、石破総理は急転直下… 石破総理 「処分を受けたその他の議員のうち説明責任が十分に果たされず地元での理解が十分に進んでいないと判断されるものについても非公認とする」 また、比例代表への重複立候補も認めない意向で衛藤さんが党の公認を得られるのか注目されます。 一方、２０２３年１０月、早々と出馬表明したのが広瀬建さん。 広瀬勝貞前知事の次男です。 知名度アップを図るためこの１年間、積極的にあいさつ回りを行ってきました。 その効果もあり、９月に開かれた「はげます会」には１０００人近くの人が会場に詰めかけました。 かつて自民党で大きな力を持った古賀誠元幹事長の姿も。 「保守分裂」を象徴する一幕となりました。 古賀誠　元幹事長 「この古里やこの国や世界の平和に何かをやってもらいたいこういう政治をやってもらいたい。そういう願いを建さんは叶えてくれるのではないかなと」 大分２区からの出馬にこだわる広瀬さんは、自民党県連に公認を申し入れたものの「現職を優先する」と伝えられ、現段階では無所属で出馬する意向です。 広瀬建氏 「（政治資金の）不記載があった議員処分のあった議員に対する公認を出す（ことに対する）違和感は出てくる。多くの国民と同じで納得はしてないというのが答え。三つどもえと言われていた選挙区、私も覚悟をもってやってきているし、これからも変わらない」 そして、今回の保守分裂により危機感を募らせているのが立憲民主党、現職、吉川元さんの選挙対策本部です。 前回の衆院選で衛藤さんにわずか６５４票差で敗れ比例復活した吉川さん。 「今度こそは小選挙区での勝利を」と意気込んでいますが、「自民票が割れることで当選しやすいと思われ、労働組合の動きが鈍くなるのではないか」「保守の２人ばかりに注目が集まってしまい埋もれてしまうのではないか」と気を引き締めています。 吉川元氏 「下手をすればはじき飛ばされてしまうそんな危機感を強く感じています。どんなことがあっても選挙区で相手より１票でも多く上回って勝利をする。有権者の皆さんの声を聞きそしてその声に応えられる政策を訴えていく。全身全霊をあげて取り組みを進めていきたいと思う」 三つどもえの戦いがどう決着するのか注目です。