“やむなく”から“欠かせない存在”に…介護の現場で増える『外国人スタッフ』職場のリーダーを担う人材も
偕行会の理事 阿部さん: 「インドネシアにある市が就職先として、日本を紹介してもらえているような状況なので。参加者の安心感が違うっていうことですね」
■外国人スタッフの熱意で変わった日本人スタッフの意識
外国人の介護スタッフの受け入れは、各地で広がりつつあります。日進市の「愛泉館」には2024年の春、ハビネス・クリスティーン・カサスさん(24)ら、初めて2人のフィリピン人女性がやってきました。
愛泉館の事務次長 浅井真希さん: 「やはり、正直最初からあまりいい印象はなかったと思います。でもまずは私たち管理者が外国人とともに働くことに対して、ポジティブな気持ちになって、それを働く一人ひとりに伝えていった」 当初、人手不足の問題のために、やむなく外国人を受け入れるという感覚があったといいますが、実際にやってきた2人の熱意に、イメージは変わったといいます。
スタッフの外国人女性: 「日本の料理は、おすすめはなんですか」 利用者の女性: 「やっぱりすき焼きとか」 話の最中、ベテランの日本人スタッフがアドバイスにやってきました。 車いすからベッドに移す介助のやり方を見守り、お年寄りを気遣いながら、優しく教えます。
ハビネス・クリスティーン・カサスさん: 「先輩たちとか、職員とか、リハビリスタッフに教えてもらいましたから大丈夫。困ったことがある時は、いつも聞きました(質問しました)から」 日本人スタッフ: 「最初に比べると、本当に体の使い方もゲストの体の動かし方もわかってきたかなというふうに思っています」 ハビネス・クリスティーン・カサスさん: 「いつか介護福祉士になりたいです。日本語のレベルをあげて合格したいです」
マラリス・アンジェリカ・アプラさん: 「子供の時から日本は私の夢なので、日本で働きたいです」
■外国人スタッフを斡旋する企業「受け入れ先の理解が重要」
彼女たちを紹介した会社が東京にあります。フィリピン、インドネシア、ミャンマー、ラオスに学校を持つ人材あっせん会社「オノデラユーザーラン」です。人材確保に苦しむ全国の施設に、外国人を紹介しています。