最年長ジョッキー柴田善臣に気負いなし「引き続き、はまり待ちです」タイムトゥヘヴンと自然体でマイルCSへ
JRA最年長ジョッキーの柴田善臣騎手(58)=美浦・フリー=がタイムトゥヘヴン(牡6歳、美浦・戸田)とのコンビでマイルCSに騎乗する。G1騎乗は菊花賞(ピースワンデュック)に続き今年2戦目だが、同年複数回のG1騎乗は2021年(ジャパンCなど4度)以来。円熟味増す大ベテランは、末一手の相棒と自然体で淀のマイル戦に臨む。 柴田善は平場を含め、どのレースでも勝てば「騎手によるJRA最年長勝利記録」が更新される。マイルCS当日の17日は58歳3カ月19日になる。ただ、さすがに年齢が話題に上ることを気持ち良く思っているわけでもない。「そりゃ、そうには違いないだろうけどさ。ほかにも勝つたびに記録更新なんてのはあるだろう」。そろそろへきえきしてきたというのが本当のところだろう。例えば武豊も勝つたびにJRA通算勝利記録を更新し続けている。 でも、目の前の1勝を追い求めていくのはずっと同じ。タイムトゥヘヴンには追い切りにも乗ってスムーズに動かした。「前走の状態が良かったし、今回の動きも及第点。たまって伸ばした時は本当に気持ちいい馬だよ。引き続き(展開の)はまり待ちです」と気負いはない。展開の助けも必要だが、自然体でこの馬の競馬に徹する。
中日スポーツ