三連休後半は再び寒さ戻る 能登半島の被災地はJPCZ停滞し雪強まる 道路状況はさらに悪化か 近畿でも久しぶりの積雪に
■あす~あさって寒気南下 北陸に雪雲の帯JPCZ停滞
暖かかった年末年始から一転、三連休後半のあす7日(日)の日中には寒気がやってきます。 今日は雨が降っている西日本や北陸でも、明日の午後には雪へと変わるでしょう。 特に、活発な雪雲の帯(日本海寒帯気団収束帯:JPCZ)が、能登半島など北陸地方に停滞するため、短時間に雪が強く降り、積雪が急増したり視界不良になったりで、道路状況が急激に悪化し交通にも影響が出る可能性があります。 また、今回の地震で地盤が緩んでいるため、雪や雨がそれほど降らない所でも、新たな土砂災害が発生するおそれもあります。 物資が行き届かない中での備えは大変難しいと思いますが、二次災害が出ないよう、できる限り安全な場所でお過ごしください。 北陸の雪のピークは、あす7日(日)の午後~あさって8日(月・成人の日)の朝にかけてとみています。
■近畿北部も久しぶりに雪
この寒気は近畿地方にも流れ込みます。 近畿北部では、あすの日中は次第に雪に変わるでしょう。 あす(日)の夜~あさって(月)の朝にかけては一時的に雪が強く降り、平地でも積雪となりそうです。 近畿では大雪とまではいきませんが、成人の日は朝起きたらすっかり銀世界になっている所もあるため、新成人の方は、時間に余裕を持って動く方が良さそうです。
■京阪神付近 あすは冬晴れ 成人の日はにわか雪
京阪神など近畿中部や南部では、あすは晴れる所が多いですが、風がどんどん冷たくなり、あすの夜には久しぶりに真冬の寒さが戻ってきます。 あさって・成人の日は真冬の寒さだけでなく、雪雲が中部にも流れ込むため、京都市内など京阪神付近でも所々で雪がちらつきそうです。 中部で雪が積もるのは郊外や山沿いとみていますが、新成人の方は万全の防寒対策をしておでかけください。 (ちなみに、京都はこの冬まだ初雪が観測されていないという事態になっています。あさって雪が降れば平年より約1ヵ月遅れての初雪となりそうです。京都の初雪の平年日:12月11日) (ABCウェザーセンター気象予報士 弓納持仁美)