アジカン後藤さん、藤枝東高で演奏指導 若手音楽家育成支援の一環
藤枝市と連携し、音楽を通じて市旧市街地の活性化に取り組むロックバンド「アジアン・カンフー・ジェネレーション」の後藤正文さん(47)=島田市出身=が7日、旧市街地にある藤枝東高でバンドクリニックを開いた。ギター部の1、2年生35人が日頃から練習する曲を披露し、後藤さんから直接指導を受けた。 生徒は有名ロックバンドや歌手の計3曲を演奏。後藤さんはベースアンプやミキサーといった機材の扱い方や音量のバランスの大切さなどを説明し、「メンバーの表情を見てアイコンタクトできたらもっと良くなる」と助言した。曲に合わせて自身のテンションも徐々に上がり、生徒と一緒に体を揺らして楽しんだ。 部長で2年の斉藤真子さん(17)は「指導を受けた後に演奏のクオリティーが高くなった。プロがアドバイスするとこんなにも変わるのだと実感でき、貴重な経験だった」と感激した。 後藤さんが設立したNPO法人アップルビネガー音楽支援機構と藤枝市が7月に締結した連携協定に基づき、音楽によるまちづくりや若手音楽家の育成支援の一環でクリニックを開催した。後藤さんは「一人のミュージシャンとしてわくわくした。生徒には音楽を楽しんでほしい」と語った。
静岡新聞社