気合の入った表情で練習する原田

　宮崎市内で合宿中のラグビー日本代表が10日、22日のイングランド戦（国立）に向けた練習を報道陣に公開した。代表初選出となったフッカー原田衛（まもる、25）は「試合に出て勝つことが目標。そこに全力でいきたい」と初キャップへ意欲を示した。 　実戦形式中心の約2時間半の練習では精力的に動き「きつさにびっくりしている。1日ずっと気を張っとかないと」とエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ（HC、64）流の練習メニューに本音も漏らしながら「でもいいきつさというか、成長できている感じはある。ここを受け入れて頑張りたい」と前向きに話した。 　始動日の6日のミーティングではプロボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥（31＝大橋）が表紙の雑誌を手にしたジョーンズHCに「（W杯がある）27年にこの表紙を飾るのはこのチームのメンバーだ」と言われ、「ワクワクさせてくれるような、イングランド戦への士気を高める感じが凄いと思った」と心を揺さぶられた。 　1メートル75、101キロの体躯（たいく）でボールキャリーを武器とし、BL東京では副主将として優勝に貢献。“ポスト堀江”最有力は「セットプレーのところは一番大事になる。そこでアピールしていきたい」と坂手らとのフッカー争いを勝ち抜く構えだ。ジョーンズHCが掲げる「超速ラグビー」適応にも自信を示し「これをしないと勝てないな、という感じではある。相手より早くセットして、早く考えて、早く集団的に動いたらチャンスが出てくる」と過去11戦全敗のイングランド戦勝利へ気合十分に話した。