地震乗り越え甘く丸々 志賀で「能登すいか」初出荷
志賀町で栽培されている「能登すいか」の出荷が10日、同町のJA志賀西山総合選果場で始まった。能登半島地震でパイプラインが損傷したが、JAによると、生産者が水の管理を徹底し、例年通りに甘く大きく生育した。初日は約800個が金沢市中央卸売市場に運ばれた。 JA志賀によると、今年は天候に恵まれ、糖度は12度前後と出荷基準(11度以上)をクリアした。パイプラインの損傷で、畑の周辺で寝泊まりしながら水の管理に取り組んだ農家もいたという。選果場の選果機も破損し、空洞の有無や糖度を測る新たな選果機を備えた。選果機の稼働開始を祝うテープカットも行われ、新谷克己組合長らがあいさつした。 志賀町では生産者9人が砂丘地と赤土で「縞無双(しまむそう)」を栽培している。収穫は8月中旬まで続き、金沢、富山、京都方面へ昨年より1700箱多い2個入り約1万6700箱を出荷する。