ベジタリア、ため池の防災管理を支援。「ため池水位管理情報システム」を提供販売開始
ベジタリアは農研機構と共同で、ため池の防災と利水を強化する「ため池水位管理情報システム」を開発し、提供販売を開始した。 【もっと写真を見る】
ベジタリアと国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構は、ため池の防災と利水を向上させる「ため池水位管理情報システム」を提供販売開始した。 このシステムは、ため池の水位を遠隔で監視できるほか、「事前放流可能水位」と「回復貯水量」を予測するシミュレーション機能も備えている。水位センサーや雨量センサー、IoTカメラを用いて現地のデータをリアルタイムで取得し、スマートフォンやパソコンで確認可能にした。この機能により、ため池の管理者が迅速かつ安全に状況を把握し、必要な措置を講じることができるという。 また、大雨の際には事前放流を行うため、予測される貯水の回復量を考慮して、放流すべき水位を計算する。「ため池水位管理情報システム」は、気象庁の予測降雨データを活用し、最適な管理をサポートする。将来的には、さらに水門の開閉を遠隔操作で行える機能を追加し、安全性と効率性を高める計画だ。 ベジタリアは、このシステムの提供を通じて、ため池管理の効率化と安全性向上に寄与することを目指している。さらに、農研機構との連携により、地方自治体や農業団体と協力し、広くこの技術を普及させる計画が進行中である。 「ASCII STARTUPウィークリーレビュー」配信のご案内 ASCII STARTUPでは、「ASCII STARTUPウィークリーレビュー」と題したメールマガジンにて、国内最先端のスタートアップ情報、イベントレポート、関連するエコシステム識者などの取材成果を毎週月曜に配信しています。興味がある方は、以下の登録フォームボタンをクリックいただき、メールアドレスの設定をお願いいたします。 文● さとまさ 編集⚫︎ASCII