【消費者金融の実態】ママ友が「家族旅行はカードローンで済ませたよ」と言っており唖然としました。消費者金融って意外と気軽に使われているのでしょうか……。
お金が必要になったとき、消費者金融で借りるというとあまりよいイメージを持たない人は多いのではないでしょうか。ところが、利用者はそれほど少なくはありません。消費者金融は、意外と使われているのが現状です。 今回は、消費者金融とはどういったものかをまず説明し、そのうえで平均的な借入額や利用頻度などを紹介していきます。
消費者金融とは?
消費者金融とは、簡単にいえば「お金の貸し付けを行っている貸金業者」のことです。一般的にカードローンを提供しており「貸金業法」によってさまざまなルールが規定されています。ただし、お金の貸し付けをしているのは消費者金融だけではありません。そこで、貸し付けを行っているほかの事業者との違いを簡単に説明します。 ・ヤミ金融業者との違い 一般的に「ヤミ金」や「ヤミ金融」といわれている事業者は、貸金業法に基づいた登録を受けていない違法な業者です。一方、消費者金融は正規の登録をしたうえで営業している事業者で、利息や貸付額、督促方法などすべてにおいて「貸金業法」を順守して運営しています。 ・銀行との違い 銀行もカードローンを発行しており貸し付けを行っていますが、利用者からお金を預かることが主な業務です。そのため、銀行は「貸金業法」ではなく「銀行法」が適用されます。信用金庫、労働金庫、信用組合なども同じです。 ・クレジットカード会社との違い クレジットカードは、ショッピングなどの際に「お金を立て替える」ことを主な業務として行っています。ただし、キャッシングの部分は「貸金業法」が適用されます。
消費者金融の利用者は意外に多い?
全国銀行協会は、2020年に20~69歳の一般消費者の男女を対象に、カードローンなどを利用する意向の有無や経験についての調査を実施しました。その結果をまとめた「銀行カードローンに関する消費者意識調査」をもとに消費者金融の利用状況について見ていきましょう。 ・消費者金融の利用経験者 消費者金融の利用経験があると回答した人は男性で69.2%、女性で30.8%で、平均年齢は45.9歳です。 ・消費者金融からの平均借入額 消費者金融からの借り入れが残っている人の平均残高は128万7000円です。もっとも多かった回答は50万円以下で、全体の45.1%を占めています。40代の消費者金融の利用頻度消費者金融を含む貸金業者の利用目的(利用動機)でもっとも多かった回答は「日常的な生活費の支出増加を補うため」で、26.8%でした。 いずれの調査においても利用頻度については明確にされていません。ただ、生活費の補塡(ほてん)として利用している人の割合が高いことを考えると、日常的に借りている人が多いことがうかがえます。
「生活費の補塡(ほてん)」として消費者金融から借りる人は少なくない
今回参考にした調査を見ると、消費者金融の利用者は意外に多いことがわかります。カードローンは、利用可能額の範囲内であれば繰り返し使えます。使い道も自由で借りやすいという柔軟性はありますが、利用は必要最小限に抑え、計画的に使うようにしましょう。 出典 全国銀行協会 銀行カードローンに関する消費者意識調査<調査結果> 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部