トランプ氏から国防次官指名のコルビー氏、日本の防衛費をGDP比「3%程度」へ引き上げ言及
【ワシントン=向井ゆう子】米国のトランプ次期大統領は22日、国防次官(政策担当)にエルブリッジ・コルビー氏を指名すると発表した。コルビー氏は、第1次トランプ政権で国防次官補代理を務めた。中国抑止のために米国の資源をアジアに集中させることを提唱している。
トランプ氏は声明で「コルビー氏は、米国第一主義の外交・国防政策の提唱者だ。『力による平和』を実現するために、国防長官らと協力するだろう」と述べた。コルビー氏は同盟国に防衛力強化を求めており、今年9月には自身のSNSで、日本の防衛費を国内総生産(GDP)比で「3%程度」に引き上げる必要があるとの見解を示した。
一方、トランプ氏は国防省ナンバー2の国防副長官に実業家のスティーブン・ファインバーグ氏を指名した。米メディアによると、ファインバーグ氏は、大統領選でトランプ氏陣営の大口献金者だった。トランプ氏は国防省トップの国防長官に保守系FOXニュース司会者のピート・ヘグセス氏を指名している。
ヘグセス、ファインバーグ両氏はともに、国防総省での経験はない。国防次官は長官、副長官に次ぐナンバー3で、コルビー氏が影響力を持つ可能性がある。