歌手として全国ツアーを行った内田有紀(９６年)

【今週の秘蔵フォト】今や日本を代表する実力派女優となった内田有紀は、デビュー当時はアイドル歌手も兼任していた。CMモデルなどを経て1992年のフジテレビ系「その時、ハートは盗まれた」で女優デビュー。94年10月には「TENCAを取ろう！―内田の野望―」で歌手デビューし、オリコン史上初めて女性ソロ歌手のデビュー曲で初登場1位の快挙を達成した。 　以降も歌手と女優を並行して活躍。96年11月5日からは歌手として全国ツアーをスタートさせており、10月31日には埼玉・東松山文化会館で最終リハーサルを行っている。同年11月2日付本紙ではその模様とインタビューを掲載。当時まだ20歳だった。 　内田はいきなり「アタシ、最近声が野太くなったんです」と声変わりを告白。確かに以前よりさらに低音になったハスキーボイスでオトナの魅力をアピールしたという。気になる恋の話についても「あこがれている人はいます。今のところはボチボチかな」と乙女心をのぞかせている。ツアー中に21歳の誕生日を迎えることになるが「息を吸ったら吐くように自然に結婚したい」と目を輝かせた。 　ステージではタータンチェックのパンツルックに始まり、セクシーなスリップドレス、ヘソ出しルックなど計5回も衣装をチェンジ。パワフルな踊りを交えながら、ヒット曲「幸せになりたい」ほか17曲を熱唱した。 　この後も歌手活動を続けていた内田だが、2000年には本格的な女優を目指すために、名演出家・故つかこうへい氏の門を叩き「★☆北区つかこうへい劇団」第8期生として入門。以降は3年間、歌手活動を封印して、舞台やドラマでの活動に専念することになる。 　プライベートでは結婚・離婚も経験したが、今では実力派の女優へと成長を遂げて、48歳の現在も脂の乗り切った演技を見せている。