横田基地、PFASで立ち入り 流出疑い、防衛省や東京都など
東京都の米軍横田基地から有機フッ素化合物(PFAS)が流出した可能性がある問題で、防衛省や外務省、環境省などは20日、同基地に立ち入りをした。PFASを含む消火剤が過去に使用されたとみられる消火訓練エリア周辺を視察し、米軍側から説明を受けるとしている。 【写真】有機フッ素化合物(PFAS) 2割の水道で検出 46都道府県
防衛省によると、立ち入りは都や基地周辺自治体と共に行った。今後、日米地位協定の環境補足協定に基づき、消火訓練エリアにある貯水池の水のサンプリング調査も検討している。PFASは発がん性など健康被害が生じる恐れが指摘されている。 在日米軍は既にPFASを含む消火剤の使用をやめているが、米側が過去に実施した調査では、貯水池から国の暫定目標値を大幅に超える成分が検出されているという。 中谷元・防衛相は20日の閣議後記者会見で「地元のみなさまが不安や懸念を抱いている。在日米軍施設の環境対策が実効的なものになるよう取り組んでいく」と述べた。佐藤文俊官房副長官は会見で「引き続き米側とも連携していく」と話した。