浦和レッズMF早川隼平「しっかり自分の良さを出せるように」
昨年、浦和レッズユース所属ながら、トップチームに帯同しリーグ11試合、カップ戦8試合、ACLグループステージ2試合、天皇杯1試合に出場。若手の登竜門であるルヴァンカップ・ニューヒーロー賞に史上最年少17歳10ヶ月で選出された浦和レッズMF早川隼平。今月14日に行われた新体制発表会見で早川は「昨年1年間、トップチームに帯同させてもらってこのエンブレムを背負って戦えることの幸せを感じました。先輩方の姿を見て、練習をしてきたので、今年はもっと自分を最大限に出してチームに貢献したいです」と語った。プロ1年目となる早川はどのようなプレーを見せてくれるのか。 ーー2024年シーズン、チームが始動しました。プロとして迎える今シーズンにむけ、今、どのような心境でしょうか?ーー 17日から沖縄合宿が始まります。昨年は途中からの参加でした。今回はスタートから参加できるのでとても楽しみです。今は周りの選手、特に新しく入った選手がどんな選手なのか、把握したいです。 ――昨シーズンの終わりに「2023年の早川選手」について 浦和レッズユース時代から知る池田伸康コーチに聞いてみました。すると池田コーチは「まだ40%の力しか出していない」と話していました。そのことについて、どう受け止めていますか?ーー もちろん全力でやりました。でも、伸さん(池田コーチ)が40%と言うのも理解できますし、自分のなかで思いあたる節はあります。その分、(ユースの時に比べて)自分の動く幅が狭くなったりとか・・・そうですね、いい意味での自我がまだ出せていないと感じています。昨年はトップチームについていくこと、みんなのレベルに追いつくことを大事にしました。そのなかで頭をクリアにした状態で自分のパフォーマンスをしたいと思いました。本当はその2つを両方することが一番いいことですが・・・でも、まずはチームについていくこと。慣れていくことを大事にしました。ノブさんの言っていることは当たっているなと感じます。 ――つまり、自分の特長となるプレーをトップチームのなかでうまく出し切れなかったということですね?ーー 個人のことだけを考えれば、練習から自分のプレーを出して、活躍をして、試合にどんどん出られるようになる。これはJ1、J2、J3、海外であっても同じだと思います。ただ、そこにはチームにフィットしながら、自分のプレーをどう表現するのか、そのためにはもっと自我を出してもいいと感じますが、そのバランスがとても難しいですね。新しいシーズンが始まるなか、新しく加わった選手からは「一体何が良いのだろう」「どんな特徴なんだろう」と思われていると思います。そこでしっかり自分の良さを出せるようにはしたいです。 ――今季から浦和で指揮を執るペア・マティアス・ヘグモ監督は攻撃的サッカーを行うようですね。新体制会見では4-3-3の布陣を明言していますし、各ポジションの役割についても触れています。まだ始まったばかりですが、早川選手はどのポジションでの起用と考えていますか?ーー ウィングなのかインサイドハーフなのか・・・どちらもできると思いますが、その前にヘグモ監督がウィング、インサイドハーフにそれぞれなにを求めているのかを理解したときに、自分のすべきプレーがハッキリします。また両方のポジションで両立できればと思います。 (文・写真=佐藤亮太)