東九州龍谷高の大分が初戦敗退 1年生エースの忠願寺莉桜ら涙止まらず【国スポ・バレー少年女子】
国民スポーツ大会(国スポ)は7日、佐賀県鳥栖市のサロンパスアリーナなどでバレーボール競技があり、少年女子では「東龍(とうりゅう)」こと東九州龍谷高の単独チームで臨んだ大分が初戦で姿を消した。愛媛(選抜)との2回戦にセットカウント0―2(22―25、23―25)でストレート負け。主将でミドルブロッカーの忠願寺風來(ちゅうがんじ・かえら、3年)と、妹でエースアタッカーの莉桜(りおん、1年)をはじめ選手たちは早すぎる敗退に悔し涙を流した。 ■引退表明の古賀紗理那が同僚たちと〝思い出〟ショット【写真】 東龍は下級生主体の布陣で臨んだ今夏の全国高校総体(インターハイ)で3位に入り、9月末の天皇杯・皇后杯全日本選手権の九州ブロック予選では大学勢を連破し、代表権を手にした。勢いに乗り、頂点を視野に入れる年明けの全日本高校選手権(春高バレー)へ向けて弾みにしたかった国スポでつまずいた。「インターハイも天皇杯(予選)もうまくいったことで、チーム全体がどこか『上から(目線)』という雰囲気になって、がむしゃらさがなかった。挑戦者としての気持ちが薄く、今年一番熱量を感じない試合をやってしまった」。相原昇監督(56)は残念そうに振り返った。 ライト側からの攻撃を担った莉桜らスパイカー陣が、愛媛の強固なブロックと的確な位置取りを含めたレシーブに苦戦。決定打を繰り出せずに、ラリーで粘り負けする場面が相次いだ。「(夏から順調にチームづくりが進んできたことで)全員が浮かれていました。部員25人全員で何が悪かったのか、私生活からしっかりと見直します」。チームの精神的支柱でもある風來は悔しい1敗を糧にすることを誓った。(西口憲一) 【#OTTOバレー情報】
西日本新聞社