乃木坂46卒業生が映像界に欠かせない存在に 山下美月、齋藤飛鳥、白石麻衣ら存在感
今やドラマや映画など映像界に欠かせない存在になっている乃木坂46の卒業生。2024年も多くの乃木坂出身女優が活躍したが、特に様々な方面から話題を集めたのは、ドラマ&映画『【推しの子】』シリーズに出演した齋藤飛鳥だろう。それだけではない、生田絵梨花と松村沙友理は主演も経験し、作中で存在感を見せていたのも記憶に新しい。本稿では、2024年に印象的な活躍をした乃木坂出身女優を紹介したい。 【写真】『聖☆おにいさん』で体当たりの演技を披露する白石麻衣 ●生田絵梨花 『ロミオ&ジュリエット』や『レ・ミゼラブル』といったミュージカル方面での活躍も印象的な生田だが、今年は『PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024』(フジテレビ系)、『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系)、『素晴らしき哉、先生!』(ABCテレビ・テレビ朝日系)と3作のドラマに出演した。主演作『素晴らしき哉、先生!』で演じたのは、夢と希望を胸に教育現場に飛び込んだZ世代の高校教師・笹岡りお。ひょんなことから3年C組の担任を任せられることになったのが、SNS炎上、未成年飲酒、パパ活……といった様々な問題がりおを待ち受けていた。『アンメット ある脳外科医の日記』では現実主義的でクールな役を演じていたが、本作では彼氏に悩みを聞いてもらったり、SNSの裏アカウントでは愚痴を書いたりと、喜怒哀楽のある演技で表情豊かに演じており、リアリティのある演技が印象的だった。もともとアイドル時代から様々な表情を見せてきた生田だが、卒業後に知った方にはより新鮮に映ったかもしれない。 ●齋藤飛鳥 「今年活躍した乃木坂出身女優は誰か?」と聞かれたら、きっと多くの人が齋藤飛鳥と答えるだろう。Amazon Originalドラマ『【推しの子】』、映画『【推しの子】-The Final Act-』では、アイドルグループ・B小町の不動のセンターで天性の輝きを放つ伝説のアイドル・アイを好演。多くの根強い原作&アニメファンがいるだけに、実写化への賛否両論が巻き起こったが、蓋を開けてみると原作へのリスペクトを感じさせつつ、齋藤らしいアイとして表現されていた。プレッシャーから一度はオファーを断っていたという齋藤だが、本作でのアイの輝きは齋藤にしか出せないものだったと今なら断言できる。一方で『ライオンの隠れ家』(TBS系)では、小森洸人(柳楽優弥)と同じ市役所で働く後輩の牧村美央を自然体で表現しており、作品にすんなりと馴染んでいた。 ●白石麻衣 白石麻衣も今年はいつにも増して多彩な表情を見せてくれた。『恋する警護24時』(テレビ朝日系)では自分の意見をはっきりと主張する少し気が強いヒロイン・岸村里夏を好演し、『オクラ~迷宮入り事件捜査~』(フジテレビ系)でも元ヤンキーで勝ち気な性格のオクラに所属する刑事・結城倫子役と、白石の毒舌っぷりが発揮された。かと思えば、『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~』では、目を大きく見開きながら「声が小せえんだよ! 声が!」と声を張り上げるなど、かつてない体当たりの演技で一皮むけた姿を見せる。その振り切った演技の数々は白石の名優へと押し上げた。