年に1回くらい、ローテーションで非常食のパンやリゾットを食べています。おいしかったです。しかし非常食ってナゼあんなに高いのでしょうか? コンビニ食より高いのですが…
近年は地震や台風、大雨などの自然災害が相次ぎ、防災や非常食に対する意識が高まってきています。 万が一の災害に備えるとき、まず思い浮かぶのが「食料」です。災害時はライフラインや食料網が途絶える可能性もゼロではないため、一定期間の食事を賄える非常食をストックしておかなくてはなりません。 しかし非常食は値段が高く、賞味期限があります。備えは必要ですが、高い費用がかかって悩む方もいるでしょう。そこで本記事では、非常食の値段が高い理由とコストを抑える方法を紹介します。
非常食の値段が高い理由
非常食が高いのは、通常の食品よりも製造や保存にコストがかかるからです。本来なら食品のほとんどは数日で腐敗してしまうものです。 しかし非常食は、食品を何年間も保存できるよう特殊な製造方法や保存技術が用いられているため、通常の食品類よりも高いコストがかかっています。非常食の製造にかかるコストについて、下記で説明していきます。 ◆食品の加工にコストがかかる 非常食に使う食品には、長期保存ができるよう特殊な加工がされています。例えば、ある缶パンの場合、特殊な用紙を缶詰の内周に施し、缶のなかでパン種を発酵させる製造方法が用いられています。 なお、この製法は特許が取得されているため、許可を得ないかぎり他社が同じ製法をとることはできません。 このように非常食は保存性を高めるため、製造会社がそれぞれ高度な技術や特殊な素材を使用しています。非常食の値段が高いのは、製造や原材料にコストがかかっているからといえるでしょう。 ◆包装技術にもコストがかかる 非常食は万が一の災害時にも食べられるよう、包装素材にも高品質のものが採用されています。これは、災害により多少の衝撃を受けても食品に影響がでないようにするためと考えられます。 また、パウチのまま湯煎や電子レンジで温められる、パウチタイプが多く売られています。これは、災害時は調理道具や食器類が不足する事態も考えられるため、非常食もできるだけそのままの形で食べられるよう設計されています。 通常より丈夫かつ利便性の高い包装素材が用いられているのも、非常食が高い理由の一つといえるでしょう。