平安貴族の別荘地として人気 宇治の魅力をひもとく企画展 宇治市歴史資料館
平安貴族の別荘地として人気が高かった宇治市の魅力を、遺跡からひもとく企画展が始まりました。宇治市歴史資料館で17日から始まったこの企画展「発掘ものがたり2024」で展示されている世界遺産・平等院は、藤原道長が造営した宇治の別荘を子どもの頼通が寺院とした藤原家ゆかりの建物で、平等院の発掘調査では、藤原氏の特徴ともいわれる蓮など、花の文様が刻まれた軒丸瓦などが多く出土しました。また、道長が建立した浄妙寺の法華三昧堂と多宝塔の想像図が展示されていますが、宇治市立木幡小学校の敷地内の発掘調査からは、道長が藤原一門の菩提を弔うため建立した寺院の当時の様子がうかがえます。頼通の娘で後冷泉天皇の皇后・寛子が建立したと伝わる白川金色院や、宇治市街地に建立された貴族の邸宅跡の遺跡も展示されています。この企画展は、4月21日まで展示されています。