ハワイ育ちの女の子が日本の幼稚園に通ったら 表情が輝いた意外すぎる理由
日本の幼稚園はマナーや助け合いをきちんと教えてくれる
ただ、郷に入っては郷に従えとはよく言ったもので、ひとたびハワイのプリスクールに慣れてしまうと、私自身にも気づかぬうちに変化があったようです。日本の幼稚園から「ただいま~!」と帰ってきたロコ美の靴や洋服に、これでもかと泥がついているのを見て、“逆カルチャーショック”を受けたのは事実。 「洗うの大変……」と親が感じる一方で、ロコ美は泥や砂にまみれて、子どもらしく遊んできます。そして、毎朝キラキラした表情で、胸を弾ませて登園する姿を見て「本来、幼児教育はこうあるべきだ!」と、アメリカの教育に違和感を覚えるようになったのです。 とはいえ、日本の幼稚園は何から何まで子どもにのびのび、やりたいようにさせているのかというと、そうではないことも目からウロコでした。たとえば、朝のあいさつ、名前を呼ばれたときの返事、食事をする際のマナーなどは、日本の幼稚園に通う子どものほうがしっかりとできています。 遊びの中で子ども同士が協力し合ったり、うまくできないお友達に手を貸したり、そういったことも日本の子どものほうが得意です。そして何よりも驚いたのは、こんなにも充実した幼稚園生活が、地域によっては無償で提供されていることでした。
ハワイのプリスクールの衝撃的な価格
ハワイのプリスクールはというと、2024~2025年度の平均価格は1か月で約1200ドル(約17万9000円。Private School Reviewサイト発表)です。朝食と昼食、午後のお菓子代が含まれ、低所得家庭には助成金が出ますが、共働きが多いハワイでは助成金をもらえず、約1200ドルを支払っている場合がほとんど。 プリスクールに通わせるのを週2~3回だけにして出費を抑えている家庭もありますが、それでも500~800ドル(約7万5000円~12万円)くらいはかかります。 ロコ美の場合は、午前中4時間だけプリスクールに滞在し、朝食と昼食がついて月720ドル(約10万7000円)でした。例に漏れず、勉強をしっかり教えてくれるプリスクールだったので学習能力はつきましたが、日本の幼稚園に楽しそうに通っていた際の、あのキラキラした表情は見られず……。 「このままでいいのだろうか」と危機感を覚えて、ほかのスクール探しに奮闘。その結果、オルタナティブ教育を実施している私立小中一貫校を見つけ、この8月から飛び級でキンダーガーデンに入学させました。これが大当たりだったのですが、その話はまた次回に。 ※1ドル=約149円で換算(10月13日現在)。
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