民主指導部がバイデン氏を擁護 高齢懸念、くすぶる撤退論
【ワシントン共同】再選を目指す米民主党のバイデン大統領(81)が討論会で精彩を欠いた問題で、上下両院の民主党議員団は9日、ワシントンでそれぞれ非公開の会合を開き対応を協議した。両院の指導部は会合後、選挙戦継続を支持すると表明してバイデン氏を擁護した。下院の会合出席者からは高齢を懸念する声が上がり、撤退論も依然くすぶっている。 民主党議員の間では、バイデン氏が2期目を務める体力と能力があることを有権者に直接示すべきだとの意見が強い。バイデン氏が11日、NATO首脳会議に合わせた記者会見で適切に対応できなければ、撤退論が拡大する可能性もある。 下院民主党ナンバー3のアギラー議員は会合後の記者会見で、共和党のトランプ前大統領(78)を倒す候補を支持すると強調し「バイデン氏が民主党候補だ」と述べた。上院民主党トップ、シューマー院内総務もバイデン氏を支える考えを示している。 一方、シェリル下院議員はバイデン氏に「新たな候補を選ぶため、出馬しないと表明するよう求める」とする声明を発表した。