木炭にも種類があるって知ってた? バーベキューなどで使う炭の種類と選び方とは
アウトドアでは必須アイテムとも言える「炭」。実は炭には様々な種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。今回は、意外と多い炭の種類をチェックしましょう。 【写真】さまざまな種類がある木炭を見る(全8枚)
炭の定番といえば「黒炭」
最もベーシックな炭が「黒炭」と呼ばれる種類のものです。ホームセンターなどでよく売られており、着火しやすく火力が強いことが特徴。バーベキューにはピッタリの炭と言えるでしょう。備長炭などと比べると、燃焼時間は少し劣るのがデメリット。 黒炭の原料としては、ナラやくぬぎ、マングローブが代表的です。マングローブが原料のものは黒炭と分けて「マングローブ炭」と括られることも。マングローブ炭は安価で手に入りやすいのが特徴ですが、煙やにおいが上がりやすいため、キャンプ場や海岸などの広い場所での使用がおすすめです。
長時間使える高級な炭「備長炭」
炭の種類としてよく聞くのが「備長炭」。こちらはカシなどの硬い木を、1000度以上の高温で焼くことで作られます。製造に手間がかかることもあり、お値段はやや高め。その分火力が安定しており、黒炭などと比べると燃焼時間が長いことが特徴です。 ただし炭そのものが硬いため火がつきにくく、扱いが難しい炭と言えるでしょう。バーベキューよりは、炭火焼きなどに適した上級者向けの炭です。
成型炭は「オガ炭」と「着火加工成型炭」
他にも、定番の炭としては「成型炭」と呼ばれる種類が。こちらは、スギやヒノキなどのおがくずを圧縮して固めたものを材料にしており、一般に「オガ炭」とも呼ばれます。火持ちがよいため継ぎ足しが少なくて済むうえ、爆ぜにくいのがメリット。反面、黒炭と比べると着火がしにくいのが弱点です。 この弱点を解消したのが、成型炭のなかでも「着火加工成型炭」と呼ばれる種類の炭。着火成分が練り込まれていたりと、着火しやすく加工された成型炭のことです。着火剤を使わなくても簡単に火をつけることができ、オガ炭と同様に爆ぜにくいため小さな子どもや初心者にも扱いやすい炭です。ただし、加工品のため値段が高く湿気に弱いのが弱点。 ここで紹介した炭以外にも、豆炭やチャコールブリケットなど多くの種類の炭があり、それぞれに得意不得意があります。炭の特徴や強み弱みを活かして、素敵なアウトドアを楽しんでください。
野中陽平