「新NISAに月々5000円かけても意味がない」夫はそう言いますが、実際にはどうなんですか?
NISAの新制度が施行され投資に興味を持ち、「まずは少額からやってみよう」と思う方もいるようです。しかし、少額では意味がないと思い、反対する方もいるでしょう。 そこで、月々5000円を新NISAに拠出した場合の効果について考えてみました。
「新NISA」の概要
まずは「新NISA」の概要について知っていきましょう。 新NISA(以降「NISA」)とは、2024年1月より旧NISA制度から変更する形で創設された制度です。年間で最大360万円、累計1800万円までの投資(元本ベースで計算)が非課税ででき、そこから得られる利益が非課税となります。 通常、投資から得られる利益にはおよそ20%の税がかかりますが、NISAにおいては非課税となります。つまり、年360万円、累計1800万円の投資分までの制限付きとはいえ、投資による利益を最大限享受することができるのがNISAなのです。
NISAで月々5000円積み立てると、資産はどう増える?
では、NISAで月々5000円を積み立てた場合、資産がどのように増えていくのか考えていきましょう。条件は、下記のように設定します。 ・金融庁の「つみたてシミュレーター」を用いて計算 ・月々5000円ずつ積み立てて運用 ・年利3%の利益を見込んで運用 ・運用期間は30年間 すると、月々5000円ずつ積み立てた元本は、最終的に180万円になります。それに対して、運用によって得られた利益は111万円となります。元利合計額は、なんと291万円です。NISAで月々5000円積み立てても、30年たてばこのように大きな利益をもたらす可能性があるため、意味がないと言い切ることはできません。 もちろん、上記はあくまでも金融庁の「つみたてシミュレーター」において年利3%での運用を前提としているため、必ずしもこれだけの利益を見込むことはできません。 しかし、NISAを通じて投資できるのは、国が審査する厳しい基準を通過した、一定の投資信託などに限られています。それらの点を踏まえて、NISAは月々5000円であっても、十分始める価値があるといえるでしょう。