“猫と生きる”とは、どういうことか 「長く生きられない」と言われた愛猫が4歳に 歩行、食事、排泄を支える飼い主との絆が生んだ物語
自分らしい日常を謳歌して4歳に!
ユーリちゃんは自力での歩行や食事、排泄も難しいため、飼い主さんは猫らしい生活ができるようにサポート。 食事の時には自身の両脚でユーリちゃんの体を保定しながらお皿を持ち、揺れる頭を支えます。飼い主さんによれば、カリカリをひと粒ずつ口に運んであげることもあるのだとか。 また、歩行時には2~3歩ごとに1回は転ぶため、どこかに行きたそうな時には体を支えつつ、歩いてもらいます。 「私が「おいで」っていうと、転びながらも頑張って歩いてきてくれる。健気で愛おしい。ぎこちない所作で頑張ってグルーミングする姿もかわいいです」 自分らしいペースで歩行を楽しむユーリちゃんは、知的にゃんこでもあるよう。ご飯やおやつの時間を覚えており、飼い主さんがうっかりしていると呼びに来ることも。 なお、排便前後の“うんちハイ時”にはピョンピョンと飛び跳ね、コミカルな姿を見せてくれます。 どんなに疲れていても体調が悪くても、この子のお世話だけは辛いと思ったことがない。そう話す飼い主さんにとって、ユーリちゃんは娘であり、生きる意味。会社の社員証には、ユーリちゃんの写真を忍ばせており、へこんだ時に見てはパワーを貰っています。 「今年、無事に4歳を迎えました。今後も何が起きるかわかりませんが、天寿を全うさせてあげたいと強く思っています」 猫と生きるとは、どういうことなのか。飼い主さんとユーリちゃんの絆を知ると、そんな大切な問いを自分に投げかけたくもなります。 (愛玩動物飼養管理士・古川 諭香)
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