有機フッ素化合物 PFASを含む消火剤 山口県内に約1万1000リットル
KRY山口放送
泡消火剤などに含まれ、一部で有害性が指摘されている有機フッ素化合物、PFAS。 山口県議会で県内の消防や空港などでにおよそ1万1000リットルあることが示されました。 これは5日の県議会一般質問で各施設にある有機フッ素化合物の総称、PFASの中でも代表的なPFOSを含む消火剤の量を県が示したものです。 (山口県総務部長)「消防機関では5700 L、自衛隊関連施設では1920 Lの在庫があるとされています。」 (山口県土木部長)「山口宇部空港では、PFOS等を含まない泡消火薬剤への交換を既に完了しており、現在、処分予定の3700 LのPFOS含有泡消火薬剤を保管しています。」 消防では宇部・山陽小野田消防本部に5600リットル、美祢市消防本部に100リットルあり、いずれも交換予定ということです。 また、自衛隊にも1920リットルあるとしましたが、施設ごとの内訳は不明ということです。 なお、水道の水質検査では阿武町など未実施を除けばすべて国の暫定目標値を下回っているということです。 県内での定期的なPFAS調査は国と県により行われていましたが、いずれも基準値を下回っていたため2021年以降行われていません。 ただ、岩国基地周辺に関しては岩国市が独自の調査を実施していて、県も来年度に向けて調査の必要性を検討しているとしました。