北の富士さん死去 元稀勢の里の二所ノ関親方が追悼「愛のある解説をしていただいた」今年5月に電話で話す「元気ない声で心配した」
大相撲の元横綱で、解説者としても人気を博した北の富士勝昭さんの死去が明らかになってから一夜明けた21日、元横綱稀勢の里の二所ノ関親方が九州場所が開催されている福岡国際センターで取材に応じ「非常に悲しい気持ち」と故人を悼んだ。今年の5月ごろには電話で話したといい「ちょっと元気がない声で、かなり心配したところがあった」と振り返った。 【写真】稀勢の里から水を付けてもらう在りし日の北の富士さん ダンディな出で立ちがカッコよかった 二所ノ関親方は現役時代、北の富士さんに解説を通じて叱咤(しった)激励されていた。「愛のある解説をしていただいた。厳しさもあったけど、すごく期待していただいていることが、すごく力に、励みになった。特に大関時代、横綱まであと少しで優勝がないというような状況の時に、すごく応援してくださった。2人で食事もしましたね。楽しい思い出がたくさんありますよ」としみじみ。「かっこよかったですね、すごく。一緒に食事しても、着物着てね、ピンクの外套(がいとう)着て、かっこいいなあって。何を着てもかっこよかったし。立ち姿、座り姿もね、非常にびしっとして、かっこよかったですね」と思い出を語った。