【一生懸命はカッコいい】人生を変える舞台に挑む若者たち
歌や踊りを組み合わせる、沖縄の伝統芸能「組踊」を舞う劇団が伊佐市にあります。伊佐市の幼稚園児から高校生で作る、「チームちむどん」です。”一生懸命はかっこいい”を合言葉に組踊を通して、地元の歴史を伝える舞台に励む若者たちの姿を追いました。力強い掛け声と踊り。見る人をつかんで離さない迫真の演技。伊佐市の劇団、チームちむどんです。 【一生懸命はカッコいい】人生を変える舞台に挑む若者
■チームちむどんはなぜ結成された!?
今月6日。伊佐市の旧大口南中学校には練習に励む団員の姿がありました。練習しているのは「組踊」。芝居や音楽、踊りを組み合わせた沖縄の伝統芸能です。胸が高鳴ることを意味する沖縄の方言「ちむどんどん」から「チームちむどん」と名付け、2014年に結成。市の地域おこし事業の一環で伊佐市にある3つの高校の生徒を沖縄に連れていき、組踊の舞台を見せたのが結成のきっかけでした。 (チームちむどん・前田 健二世話役) 「それを見た高校生達が市長に報告会があった。そのときに”私たちもキラキラしたい”と言い出して」 今年で結成から10年。ちむどんは若者たちの居場所のみならず、人口減少が進む伊佐市に活力を与える存在になっていると言います。 (チームちむどん・前田 健二世話役) 「スタート時が子供たちの人材育成だがそれに関わる大人の勉強にもなるので貢献というか刺激を地域に与えられたら」
(チームちむどん・三重 優仁さん) 「止める、止める、まっすぐ。しっかり上」 チームを引っ張っているのは三重 優仁さん。高校3年生、チームの最年長です。自宅でも自主練習に励んでいました。三重さんが、ちむどんに入るきっかけとなったのは、父の雅哉さんの影響。雅哉さんは、ちむどんの舞台を支えるバンドメンバーの1人です。
(父・雅哉さん) 「子供にもさせた方がいいと思ってそれから二度断られたけど最初は恥ずかしいじゃないですか、3回目でやっと始まった」 三重さんは最初、活動について“後ろ向き”だったと言います。 (三重 優仁さん) 「舞台に出るのがすごく演技が恥ずかしくて苦手で何回も失敗して人前で恥をかいてきてたくさん」