コンセンシスが「デリゲートツールキット」提供へ、MetaMaskのユーザー体験を再構築へ
Consensysがデリゲートツールキット発表
米コンセンシス(Consensys)が、同社提供のweb3ウォレット「メタマスク(MetaMask)」のユーザー体験再構築に向けたツールキット「デリゲートツールキット(Delegation Toolkit)」の提供予定を7月9日発表した。 同ツールキットを利用する開発者は、分散型アプリケーション(dApps)とプロトコルを新しい体験として再構築できるとのこと。これにより現在の複雑なユーザー体験を簡素化できるという。 「デリゲートツールキット」の特徴としては、ブラウザ拡張やモバイルアプリのダウンロード、シードフレーズの書き留めが不要とのこと。またポップアップや確認メッセージ、dApps及びウォレット間の切り替えも必要ないという。さらにガスレス取引やガスコストの再割り当てなどが可能となっている。 なおこのツールキットは、アービトラム(Arbitrum)、アバランチ(Avalanche)、ベース(Base)、リネア(Linea)、オプティミズム(Optimism)ポリゴン(Polygon)などのEVM(イーサリアムバーチャルマシン)チェーンで利用可能とのことだ。 「デリゲートツールキット」は現在、メタマスクのサイトから早期導入者を募集しており、開発者はウェイティングリストに登録することが可能だ。 コンセンシスは今月3日に、「メタマスク」のセキュリティ強化に向け、セキュリティエンジン提供のウォレットガード(Wallet Guard)を買収している。 これにより「メタマスク」にウォレットガードの機能が統合され、「メタマスク」でのスキャム検出やトランザクションの検証が改善するとされている。
一本寿和(幻冬舎 あたらしい経済)