就職を考えたら、これからは「文系」ではなく技術系の大学ですか?その分費用は高くなるのでしょうか…?
技術系の学部で学ぶには文系の大学と比べて費用がかかる
国公立大学に進学した場合は、文系・理系を問わず、法令に定められた標準額(入学金28万2000円、年間授業料53万5800円)に準じた学費が設定されており、かかる費用に大きな差はありません。 私立大学に進学した場合は、大学ごとで学費が異なります。理系の学部のほうが、平均的に授業料の設定が高く、また、施設設備費や実験実習費などの負担が大きくなりやすいため、文系と比べて費用が高い傾向にあることには注意が必要です。 表2に、私立大学の初年度納付金の平均額を文系・理系でまとめました。 【表2】
文部科学省「令和3年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」をもとに筆者作成 文系の学部の授業料は平均約82万円であるのに対して、理系の学部は平均約114万円となっています。また、文系の学部の実験・実習費は1万円未満ですが、理系の学部では年間平均6万あまりが必要です。主な費用を合わせると、年間の負担額に40万円以上も差がある計算となります
技術系大学の費用は将来を見据えた投資になる!
私立の技術系大学や学部に進学すると、文系の大学と比べて、在学費用が多くかかる傾向があります。そのため、技術系の進路を志す場合は、教育費の負担が大きくなることを想定して、準備をしておくと安心です。 就職面では、技術系を専攻することで、文系の大学と比べて有利に働く可能性が高いというメリットがあります。技術系大学の費用を将来への投資と考えれば、決して損ではないといえるでしょう。 出典 厚生労働省 令和5年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します 令和4年度大学等卒業者の就職状況調査(令和5年4月1日現在) 2.調査結果の主な概要 【文系・理系別の概要】 デジタル庁 e-Gov法令検索 国立大学等の授業料その他の費用に関する省令 文部科学省 令和3年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について 令和3年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり) 株式会社大学通信 大学通信オンライン 2023年実就職率ランキング 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部