授業は現場 まるでテレビ局みたいな大阪の専門学校へ
キャストと制作はすべて生徒というミュージカルも
ダンススタジオに行ってみると、多くの生徒が野球のユニホームや高校の制服、チアリーダーの姿で踊っていた。聞けば22、23両日に大阪市北区のシアタードラマシティ「甲子園だけが高校野球ではない2015」というミュージカルを行うという。 「もしドラ」の作者、作家の岩崎夏海さんの監修で「甲子園だけが高校野球ではない」をミュージカル化し、学生が企画から運営までのすべてを手がけるという一大イベントを前に、キャストらが最後の追い込み稽古に汗を流す。開催される場所は、シアタードラマシティ。しかも有料で行うということで、半端な練習は許されないとばかりに、参加する学生らは必死の形相だ。 音楽の練習では、講師が「お客様は時間をかけて、お金をはらって2時間のミュージカルを見てくださる。その人たちの時間を4時間奪うことになる。そこでそんな歌を聴かせられへん」と主要キャストにゲキを飛ばす。 キャスト、舞台制作と、すべてが同校で学ぶ生徒によって行われるが、これも現場が授業という学校らしい光景。中川さんは「こうした経験を積んで、様々な場所で活躍してほしい」と期待をこめ見守っていた。