授業は現場 まるでテレビ局みたいな大阪の専門学校へ
授業は現場 ミュージカル公演も学生がやる大阪の専門学校へ THE PAGE大阪
大阪市北区天満橋。高層ビルなどが建ち並ぶ大阪アメニティパーク(OAP)などが知られているが、そのそばにオレンジのラインが入った少し目立ったビルを見つけた。「放送、タレント、声優、アニメの学校です」という大きな看板も掲げられたその建物は「放送芸術学院専門学校」という学校だった。いったいどのような学校なのか潜入してみた。
テレビ放送される番組も学校内で収録
玄関を入ると目に入るのは、壁に埋め込まれた在阪テレビ各局の画面。その横には「テレビスタジオ」と書かれたスタジオの入り口もある。「この学校は東通が創りました。関西の放送業界が創った学校このような設備がたくさんありますよ」と教えてくれたのは、同校運営部長の中川喜広さんと広報の志水光如さん。現在は、約950人の生徒が通う。 最初に紹介されたテレビスタジオでは、ミュージシャンのプロモーションビデオが撮影されていた。スタジオ上部にあるサブコントロールルームは、テレビ局で見かけるような機材が勢ぞろい。まさに、テレビ局そのものだった。撮影スタッフやメイクさんなどは、すべて同校の生徒だという。 「実際に地上波で放送されている番組も撮影しているんですよ。この機材も使っていただいてます」と志水さん。講師陣も実際にテレビなど放送の現場で活躍している人が多いという。「現場が授業ということにこだわっています」という志水さんの言葉どおり、学校と聴いて思い浮かべる黒板に生徒がたくさん座る椅子がズラリといった光景はここにはない。
学生の年齢層幅広く、中には社会人の学生も
各階ごとに、アニメ声優やアニメーション制作を学ぶ場所やダンススタジオ、俳優、お笑い、映像クリエイター、DJ、コンサート舞台など、数え切れないほどのコースなど、4学科28コースが用意されているという。 ただ、入学後も学んでいるうちに、自分の適性を考え転科することも可能だという。中川さんは「うちはそうした選択肢があることによって、生徒さんに本当にやりたいことを見つけてもらいたいという思いがあります。高校を出てすぐ決めるなんてとても難しいことですからね」 また、基本的には高校を卒業した人が入学するケースが多いが、中には大学を卒業してから放送などのことを学びたい人、また、社会人でも「こうした内容は、絶対自分の仕事に生かせるから」と40代で入学してくる人もいるなど、幅広い層が受講できるのも特長だ。 そんな学校の卒業生を聞くと、すっちー、ガリガリガリクソンといったお笑い会で活躍する人から、小早川秀樹など在阪FM局で活躍するDJらも名を連ねる。