【Jリーグレンタル通信簿】期限付き移籍から復帰した注目選手(7)運命が変わった!? 3番手→レギュラー、JFLから這い上がった苦労人
明治安田生命Jリーグの2024シーズン開幕まで1か月以上あるが、すでに開幕に向けて指導しているクラブも多い。期限付き移籍から復帰した選手にとって、今季は勝負のシーズンとなるだろう。期限付き移籍から復帰した選手をピックアップして移籍先での成長を5段階(A~E)で評価する。
GK:一森純(いちもり・じゅん) 生年月日:1991年7月2日 2024所属クラブ:ガンバ大阪 2023期限付き移籍先:横浜F・マリノス 2023リーグ戦成績:27試合31失点 移籍先での成長:A 一森純の2023シーズンは、第3GKという立場から始まった。2022シーズンはリーグ戦9試合に出場したが、期限付き移籍から復帰した谷晃生に押し出される形で、今季の開幕節はベンチ外に。しかし、同日に横浜F・マリノスの正GKだった高丘陽平の完全移籍が発表されたことで、GKの補強が急務になったマリノスへの期限付き移籍がその3日後に発表された。 ケヴィン・マスカット監督は一森を第3節で早速起用した。加入当初は味方との呼吸が合わずにピンチを招く場面もあったが、カバーリング力とキックの精度の高さはマリノスのスタイルに合致した。セーブ率はリーグトップの74.2%(出場11試合以上を対象)で、幾度となくマリノスのピンチを救っている。最終ラインに負傷者が続出する中で、最後まで優勝争いに留まり続けられたのは、一森の貢献が大きいだろう。 大学卒業後にレノファ山口に加入した一森は、JFLからJ1の正GKに上り詰めた。32歳でキャリアハイのシーズンを過ごした一森は、36歳にしてガンバの正GKに君臨し続ける東口順昭の牙城を崩しにかかる。
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