主人公は秋田弁の女子高生、内館牧子×マキノノゾミがタッグ「秋田は何もない」
わらび劇場オリジナルミュージカル常設公演開始30年記念 ミュージカル「秋田は何もない」が、5月6日から11月24日まで秋田・あきた芸術村 わらび劇場で上演される。本作の制作発表記者会見が本日12月23日に東京都内で開催され、同作の脚本を手がける内館牧子、演出を担当するマキノノゾミ、わらび座の今村晋介代表理事が出席した。 【画像】わらび座「秋田は何もない」先行リーディング&わらび劇場開場50周年記念 ミュージカル名場面集「LOVE SONGS」チラシ(他4件) わらび劇場では、1995年からオリジナルミュージカルの常設公演を行っており、来年実施30年を迎える。これを記念して上演される「秋田は何もない」は、秋田県秋田市生まれの内館が書き下ろす“ハートブレイクコメディ”で、秋田弁を話す女子高校生を主人公とした物語が展開。また、ミュージカル「秋田は何もない」の公演に先駆け、わらび座「秋田は何もない」先行リーディング&わらび劇場開場50周年記念 ミュージカル名場面集「LOVE SONGS」が、1月25日から3月30日まで秋田・あきた芸術村 小劇場で上演される。 本日の会見で、内館は「秋田は何もない」というタイトルを付けた理由について、「秋田県人の方から『秋田には本当に何もないんだよ』と言われたことが心に残っていて。また昨今、秋田弁という文化が薄れてしまっているように感じることがあり、それらをテーマに脚本を書いてみようと思ったのがきっかけでした」と説明し、「今回はマキノ先生とのゴールデンコンビで挑みますので、ぜひ観にいらしてください」とニコリ。 マキノは「これまで、わらび座の『北斎マンガ』『ゴホン!といえば』に携わらせていただき、毎年のようにわらび劇場へ行っているので、自分にとってホームのような場所だと思っています。内館先生の秋田愛が詰まった『秋田は何もない』のお稽古を、今から楽しみにしております」と内館に視線を送った。 「秋田の好きなところは?」と記者から問われた内館は「明日のことをあまり思いわずらわない、秋田県人の気質が好きです」と回答しつつ、「以前、小説家の西木正明さんが『秋田はラテンだ』とおっしゃっていたんです。秋田に行ったことがある人はわかるけれど、行ったことがない人はわからない例えだと思う」とちゃめっ気たっぷりに話す。一方のマキノは「空が広くて、空気が綺麗なところ。秋田に限らないかもしれないですが、地方で滞在制作をするときは、心と身体が“解放”されて、創作に打ち込める良い状態になるんです。しかも、あきた芸術村には温泉もありますからね。稽古が終わってすぐ温泉に入れる環境は希少です」と笑顔を見せた。 ミュージカル「秋田は何もない」本公演のチケットは2月14日10:00に販売開始される。 ■ わらび座「秋田は何もない」先行リーディング&わらび劇場開場50周年記念 ミュージカル名場面集「LOVE SONGS」 2025年1月25日(土)~3月30日(日) 秋田県 あきた芸術村 小劇場 □ スタッフ 第1部 ミュージカル「秋田は何もない」先行リーディング 脚本:内館牧子 構成:栗城宏 演出:渡辺哲 ■ わらび劇場オリジナルミュージカル常設公演開始30年記念 ミュージカル「秋田は何もない」 2025年5月6日(火・振休)~11月24日(月・振休) 秋田県 あきた芸術村 わらび劇場 □ スタッフ 脚本:内館牧子 演出:マキノノゾミ 作詞:鈴木哲也 作曲:八幡茂 □ 出演 渡辺哲 / 黒木友宜 / 鈴木裕樹 / 深谷雅之 / 丸山有子 / 川井田南 / 瀬川舞巴 / 遠田雅 / 小松詩乃 / 白井晴菜