プーチン氏「1年間でウクライナの189集落を制圧」 ロシア軍の優勢強調
ウクライナ侵略を続けるロシアのプーチン大統領は16日、露軍が今年1年間でウクライナの都市や集落など計189拠点を制圧したとし、今年が軍事作戦上で「画期的な年になった」と主張した。「露軍は前線全体で主導権をしっかりと握っている」とも述べ、露軍が優勢だとの認識を強調した。モスクワで開かれた露国防省の1年間の活動を総括する会議で発言した。 【写真】秋田知事が飼育 プーチン氏寄贈の猫死ぬ プーチン氏は、欧米諸国が供与した長射程兵器による露国内攻撃をウクライナに容認したことなどを念頭に「欧米は『越えてはならない一線』にロシアを追い込んでいる」と指摘。一方で、ロシアが11月に核兵器の使用基準を事実上緩和したことについて、核による威迫ではなく「核抑止政策だ」と主張した。また、契約兵の増加などで露軍の兵士数が「150万人まで増えた」と述べた。 会議ではベロウソフ国防相も報告を行い、今年だけでウクライナ軍の死傷者が56万人を超え、2022年2月の戦闘開始以降では計100万人に達していると主張。露軍が今年、ウクライナ軍の5万8000以上の装備を破壊し、うち1万8000は欧米製の装備だとも述べた。(小野田雄一)