【ROMAN】頭突き・金的蹴りあり、現代に蘇った時間無制限バーリトゥードで、渡慶次幸平が元UFCチョープに115秒TKO勝ち「鈴木千裕がよく言う『殺す気で殴れ』というのを実践した」
2024年10月14日(月・祝)『ROMAN ONE(ローマンワン)』が都内にて開催された(観客無し・公式YouTubeライブ配信)。 【写真】素手で効かされたチョープはダウンで勝負が決した後に立ち上がるも事態がのみこめずファイティングポーズを取り続けた 「ROMAN ONE」で行われたのは下記3つのルール 1.R.O.M.A. Rules(時間無制限バーリトゥード) 医師の監修の元、安全管理を徹底したうえで行う、頭突き、金的ありなどの過激で自由度の高いルール。現代に初期UFCのスリルが蘇る徒手格闘技の原点の闘い(Roots Of Martial Arts Rules)となる。 2.ROMAN COMBAT(道衣着用MMA) 道衣(ジャケット)を着用して行う実践的な総合格闘技(MMA)ルールであり、伝統武道の精神と現代MMAの技術を融合させた新しい闘いの形。 3.ROMAN JIUJITSU(オリジナル柔術) ヒールフックやスラミング、外掛けなどの従来の禁止技が解禁された、より自由度の高いブラジリアン柔術ルール。多彩な技術が試される闘いとなる。 上記のうち、今回のメインイベントでは1つめの「R.O.M.A. Rules」(時間無制限バーリトゥード)が行われた。 ミャンマーの国技でありベアナックル(素手)でのパンチに加え、金的/頭突きも解禁された世界一過酷な格闘技“ラウェイ”。そのラウェイの元王者である渡慶次が、更にグラウンドや指関節までもが許されるラウェイ以上に危険な究極ルールに挑む。 対するは日本でも活躍したウィル“ザ・キル”チョープ。ウィルは渡慶次と同じくラウェイを経験した元UFCファイター。もともとフェザー級としては破格の194センチという長身を誇り、その手足から繰り出される打撃の殺傷能力は“恐怖”のひとこと。 危険を愛する2人が武道発祥の国・日本でROMANの究極ルールのもとで相対するのは運命か。 『打撃ありルールの試合はこれが最後』と言う渡慶次が、宿敵ウィルとの戦いの果てに有終の美を飾るのか。それともウィルの凶暴な打撃がそれを許さず全てを打ち砕くのか。時間無制限の完全決着ルールである以上、最後に立っているのはどちらか1人。2024年10月14日、武道/格闘技/決闘の新時代の扉が開かれる。 ▼R.O.M.A.Rules(旧バーリトゥード)74.8kg 時間無制限 ×ウィル・チョープ(Will The Kill Team) [1R 1分55秒 TKO]※右フック→パウンド 〇渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺) ともに素手でショーツ1枚の姿。素手で金的・頭突きありでスタンドの間合い、グラウンドはどう変わるか。渡慶次はケージに入る前にラウェイのポーズを作り、ケージイン。 遠い間合いに立つ両者。チョープは右ローもかわす渡慶次。サウスポー構えの渡慶次は左インロー。オーソから左ジャブで前に出るチョープに、渡慶次は下がりながらも左ストレート、さらに右フックを長身のチョープにしっかり素手で効かせると、チョープがダウン。渡慶次はパウンドをまとめた。115秒TKO勝ちの渡慶次は咆哮。 レフェリーが間に入った後、立ち上がったチョープはダウンを覚えておらず、近づいた渡慶次にファイティングポーズもレフェリーが再び中に入り、握手を求める渡慶次に、事態を把握して握手をかわした。 試合後、渡慶次はケージのなかで「自分が怖いのはウチの嫁だけで(笑)、今日も全然怖くなくてなんか漫画じゃないけど、この一戦が決まって、より死を意識する毎日を送ってきて、“素手で殴られたらどうなるんだろうな”というなかで怖さだけが出てこなかったです。道を究めたなと感じました。今日、中井祐樹の系譜を継ぐパラエストラ吉祥寺の先生にウチのジムで初めてのバーリトゥードの帯を認定してもらおうと思いました。試合前に高谷(聡)先生に四つで組んでもらったら組み負けて、“俺、四つに組まれたら危ないな”と思っていたときに、鈴木千裕がよく言う『殺す気で殴れ』というのを実践したら、うまいこと行きました」と語り、高谷氏から「黒帯内定」を得た。 続けて「今日ほんとうに死んでもいいと、死ぬ気で上がったんで、また生きていたら子供達に会おうと思っていました」と語り、マット上で子供とクロスポイントの山口元気代表らととともに記念撮影に収まった。
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