【NFL】4タッチダウンを決められたのは“ポジティブな考え方”のおかげとベアーズQBウィリアムズ
しかし、ウィリアムズのパフォーマンスをさらに際立たせたのは、プレッシャーのかかる状況下でのプレーメイキング能力だった。ウィリアムズはジャガーズのパスラッシャーにとって厄介な存在となり、プレッシャーをかわしながらポケットを脱出し、次の攻撃につながるパスを走りながら投げたり、脚力を生かしてドライブを延長したりし、合計で56ランヤードを記録した。
『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、ウィリアムズは1試合で4回以上のタッチダウンパスと50ランヤード以上を記録した史上4人目のクオーターバックになったという。また、ウィリアムズは現在のドラフト制度が導入されて以来、初めてキャリア序盤の6試合で4勝を挙げたドラフト全体1位指名のQBとなっている。
個人的な成果は別として、ウィリアムズはNFLキャリア最高のパフォーマンスを振り返る中でも、改善点を見つけようとしていた。
「最高の気分だ」と語ったウィリアムズはこう続けている。
「もちろん、もっと成長していかないといけないと思っている。DJがワイドオープンのタッチダウンを決められるようなパスで、あんなふうにターンオーバーをしてはいけない。試合を通して改善すべき点がいくつかあったけど、これまでの進歩は今後も続いていくと思う。何度も話してきたように、このチームには素晴らしいリーダーと人がいる。それらすべてが成長し続けると思うし、俺たちは進み続けなきゃいけない」
ウィリアムズの活躍のおかげで、ベアーズは海外で圧倒的な勝利を収めた。攻撃陣は試合中盤に4回連続でタッチダウンドライブを成功させることができ、守備陣も相手にプレッシャーをかけ、なんとか食らいつこうとしていたジャガーズの攻撃を封じ込めることができた。その結果、ウィリアムズは試合終盤にバックアップのタイソン・ベージェントと交代し、サイドラインからベアーズが膝をついて時間を消費するところを見守っている。
今回はウィリアムズが指揮を執る中でベアーズの明るい将来を予感させる試合となった。ベアーズはシーズン第7週のバイウイークを迎えるにあたり、今回の勝利を楽しむことができるだろう。バイウイークを終えると、オフェンス部門年間最優秀新人賞をめぐってウィリアムズのライバル候補となっているQBジェイデン・ダニエルズが率いるワシントン・コマンダースとの対戦が待ち受けている。