天皇陛下がムーンウォーク!“親友”語る留学秘話「普通の学生生活を…」 雅子さま友人も「かっこいい方だな」 両陛下イギリスご訪問
かけがえのない友人たちとの出会い
その中で最も重要な体験となったのが、かけがえのない友人たちとの出会い。陛下はイギリス訪問前の会見で、「当時、私が弦楽四重奏のグループを作ることができたのも、朝の食堂での一学生との出会いがきっかけでした」と述べられていた。 そのメンバーの一人が、フィリップ・ウィットモア氏だ。 「陛下はビオラを弾いてらっしゃいました。音楽家の知り合いにカルテット(四重奏)で、陛下と演奏してもらえないかと電話をかけて回ったんです」 そして実現したという、イギリスでの演奏会。 「一緒にリハーサルをしたり、演奏したりということはよくありました。とても楽しかったですよ」 「これが1991年に送ってくださったお手紙です」。ウィットモア氏は、陛下から1991年に届いたという手紙を見せてくれた。卒業してからはなかなか会う機会がなかったというが、ご修学から8年、イギリスを訪問された陛下から食事会に招待されたという。ウィットモア氏は「一緒にまた大学を訪れることができて、素晴らしかったです」と語った。 さらにもう一人、入学式で陛下の隣にいた、ご学友のキース・ジョージ氏にも話を聞いた。 「私は陛下を『ヒロ』と呼んでいます。初めて会ったときに、陛下がそう呼んでくれと言ったからです。私たちの関係について話していたら、陛下が言ったんです。君と僕は『SHIN-YU』だと」 「親友」と呼ぶキース氏だからこそ、陛下が語られていたことがある。 「陛下は特別扱いを望んでいたわけではなく、普通の学生生活を経験したかったんです。そして他の学生と同じように扱ってほしかった。だから私は、いつもそう接していました。それが私たちの友情がこれほど長く続いた理由の一つかもしれません」 マイケル・ジャクソンのムーンウォークを一緒に教わったこともあるという。 「ムーンウォークは私よりとても上手でした。陛下も楽しそうでしたよ」 イギリスで様々な経験を積まれた陛下。 「私が、楽しく――おそらく私の人生にとっても最も楽しい――一時期を送れたのも、彼らの協力と心遣いがあったればこそである」 (『テムズとともに――英国の二年間』徳仁親王著・紀伊國屋書店刊より) こうした友人たちとの交流もあり、2年余りの留学で日本ではできない貴重な経験をされたという。フォトジャーナリストの加藤氏は、陛下が帰国される際の写真を見せてくれた。 「これ最後の写真なんですけども、堂々としてますよね。最初の入学式の時よりもずっと堂々としてる。彼はもう天皇になるという使命感を持っていましたから」
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