浦和サポーターはなぜJの2ステージ制導入に反対の声を挙げるのか
前出の大学生も、こうした動きがさらに広がるように、という祈りを込める。 「結果的に(レッズサポーターが)先頭に立つ形となったけど、どのチームがいても一緒にやれる。鹿島でも大宮でもガンバでも」 正午から約5時間をかけて行われた実行委員会は、Jリーグが置かれた現状に対する危機感を共有することで一致を見た。しかし、2ステージ制やプロ野球のクライマックス・シリーズに倣ったポストシーズン制を含めた開催方式の変更については突っ込んだ議論に至らず、今月から8月にかけて、実行委員を対象として意見交換会を開催して継続検討していくことになった。 実行委員会では、6日のJ1における2ステージ制反対の声も取り上げられた。議論なしの拙速な改革に対して慎重な姿勢を示していた、レッズの橋本光夫社長が言う。 「彼らにもしっかりと説明しないといけない、という議論にはなりました」 一連のJ1改革問題を議論してきた実行委員会で、サポーターの存在が取り上げられたのはおそらく初めて。レッズサポーターたちは帰路につく橋本社長に「信じています」とエールを送りながら、仕事などでJFAハウス前に集えなかった仲間たちへLINEなどでメッセージを送っていた。レッズサポーターが投げかけた声が、確実に大きな波紋を広げつつある。 (文責・藤江直人/論スポ)