危機に陥るレアル、アンチェロッティ「ブラジルを指揮しなかったことを後悔してるか?今は笑っていい時期じゃないよ(笑)」「私たちは解決策を見つけた」
9日のラ・リーガ第13節、レアル・マドリードは本拠地サンティアゴ・ベルナベウにオサスナを迎える。前日会見に出席したカルロ・アンチェロッティ監督は、現在ラ・リーガ5位に位置するビセンテ・モレノ監督率いるオサスナに対して警戒感を表した。 「彼らはとても良いプレーを見せ、良い順位につけている。私たちにとっては、再びうまくやっていくためのチャンス、勝利を取り戻すチャンスとなるね」 クラシコで0-4、ミラン戦で1-3と、ベルナベウで2試合連続で試合を落とし、危機的状況が騒がれるレアル・マドリード。アンチェロッティ監督はオサスナ戦で、チームを機能させるための解決策を用意しているという。 「もちろん、私たちは話し合った。現状を分析したよ。解決策を見つけられたと考えているが、今はただのセオリーでしかない。明日、実践してみるよ。ここ数試合とは違う自分たちを見せられればいいね」 「私はチームが団結している、現状を認識していると見ている。私たちは正しい解決策を見つけ出した。が、それが本当に正しいかは明日の試合で確認することになる」 「その解決策について、ここで話すことはない。しかし私は話し合ったことをチームが実践すること、言葉だけにならないことを確信しているよ。問題は見つかっている、それははっきりしているんだ。だが、実際のリアクションを見なくてはならない」 「言葉は風に飛んでいってしまう。残るのは明日の試合で見せるパフォーマンスとなるんだ」 アンチェロッティ監督はまた、昨季ブラジル代表からのオファーを断り、レアル・マドリードとの契約を2026年まで延長したことを後悔していないか問われて、こう返した。 「ハハハ、笑わせてくれるね。適切ではない時期に笑わせてくれてありがとうよ」 「今は笑うタイミングではなく、考えて、行動に移すときだ。私は何も後悔していないし、バルデベバス(レアル・マドリード練習場)での日々を楽しんでいる。私は最後の日まで職務をまっとうするつもりだ」 「今は難しい状況だが、私は世界最高のクラブにいられて幸せだ。そう、前に進む上でも、困難を乗り越える上でも、このクラブは世界最高なんだ。私たちならばできると確信しているよ」 今季のレアル・マドリードが抱える問題としては、新加入FWキリアン・エンバペとFWヴィニシウス・ジュニオールの共存問題が挙げられる。現在エンバペを4-3-3の1トップ、ヴィニシウスを左サイドで起用しているが、両選手のポジションを入れ替えることは検討していないのだろうか。 「違いを生み出せるヴィニシウスのポジションを変えることは望まない。またエンバペにはストライカーとしてプレーできる特徴がある。試合中にポジションを交換することはあるが、完全に逆にすることはしないよ。前にも言った通り、問題は攻撃面ではなく守備面なんだ」 「守備面の問題は何か? 犠牲の精神と集中力とコレクティブな仕事だ。何度も繰り返してきたことを、もう一度言わせてもらう。必要なのは犠牲の精神と、集中力と、コレクティブな仕事なんだよ。犠牲の精神はコンパクトなチームとなるため、集中力はマークにつくかカバーに入るかといった正しい決断を下すため、コレクティブな仕事はコンパクトなチームとして守備を行うためのものだ。昨季の私たちは、そういった点でファンタスティックだった」 「鍵を握るのはコンパクトなチームになることだ。守備ブロックが高いか低いかはさして重要ではない。コンパクトになることこそがベースになるんだよ」