最多勝の有原航平（左）と最優秀防御率のモイネロ

　パ・リーグは9日にレギュラーシーズンの全日程が終了し、個人タイトルが確定。ソフトバンクのリバン・モイネロ投手（28）が最優秀防御率のタイトルを初めて獲得した。 　先発転向1年目の今季は25試合に登板し、11勝5敗、防御率1・88の成績を残した。規定投球回を大きく超える163イニングを投げ切った。オリックスの宮城とタイトルを争っていたが、その行方は6日に行われた楽天―オリックス戦（楽天モバイル）が7回途中で降雨コールドとなってまさかの決着。モイネロは「（登板は）見てなかったので分からない」と話しながらも「宮城はリーグで一番いい左投手だと思うんで、そういう投手と対戦じゃないけど、同じような成績を残せたことは自分もうれしい。宮城もいい仕事をしたんじゃないかなと思います」と若き左腕をねぎらった。 　防御率、投球回ともに自分の想像以上の数字を残せたという背番号35は、自己採点を聞かれた際には「100！」と答え「中継ぎから先発に転向していい結果が出るのは難しいことだと思う。それを自分ができたのはすごく運が良かった」と話した。 　同じく先発としてチームを引っ張った有原航平投手（32）は14勝を挙げ5年ぶり2度目となる最多勝のタイトルを獲得。「勝ち負けに関しては運の部分もあると思う。本当にチームに感謝したい、そういう数字だと思う」と語り「優勝した年に（最多勝の）タイトルを取れたっていうのはすごくうれしい」と喜びを口にした。