《ブレイク間近》ネコニスズ「おもしろ荘」優勝までに乗り越えた「解散危機」と「赤ちゃん」誕生の“意外なきっかけ”
解散危機を乗り越え、より結束力が高まった2人の転機となったのは「赤ちゃん漫才」だった。 ――「赤ちゃん」が誕生したのはいつですか? 舘野「昨年の8月です」 ヤマゲン「ホンマの赤ちゃんみたいに言うなよ。誕生日があるかのように(笑)」 「赤ちゃん」が生まれるまでにさまざまな芸歴の変遷があったようだ。 舘野「かわい子ぶるっていうのは、ベースにやってた気がします」 ヤマゲン「色々やってたんですよね。もともと舘野に“ぶりっ子”みたいな気質があるんで、その延長でホンマに“ぶりっ子おじさん”みたいなキャラクターをごり押しした漫才をやってた時もあったし。僕がスーツを着てめちゃくちゃチャラいけど、童貞の『たくちゃん』っていうキャラもやったことがありましたね。売れようとした時期があったんですよ。『たくちゃん』だけでなく、僕がひたすら舘野にブチギレるっていう漫才をやってた時もあったし。いまが、たまたま“赤ちゃん期”で。今、初めて手応えを感じてます」 ――「赤ちゃん漫才」を続けるにあたって迷いはありましたか? 舘野「迷いはないですね」 ヤマゲン「なんでないねん(笑)」 舘野「僕はあんまり恥ずかしくないんですよ。周りのみんなが『赤ちゃん』をやってくれる時とかあるんですけど、多分やるのって恥ずかしいと思うんですよ。でも僕は、全然恥ずかしくないんです」 ――ヤマゲンさんも「赤ちゃん漫才」をやることに迷いはないですか? ヤマゲン「僕も迷いはないですね。いまは舘野のターンで、その時に当たったっていう感じです」 ――「赤ちゃん」が生まれたきっかけを教えてください。 舘野「『プロ野球スピリッツ(以下、プロスピ)』っていう野球ゲームアプリです。YouTuberの方が主催する、“プロスピ版ブレイキングダウン”っていう企画のオーディションがあったんですよ。僕のプロスピのユーザーネームが本当は『てんとう虫の赤ちゃん』だったんですが、『赤ちゃん』で応募したんです。『てんとう虫の赤ちゃん』は“ちょっと狙いすぎてるわ”と思って、『てんとう虫の』を消したんですよ。そしたら面白いと思って。 そのちょっと前にも、爆笑問題さんとやってるコントのYouTube動画で、たまたま『甘絵太郎』っていう“ぶりっ子”のキャラクターをやったんです。それが『赤ちゃん』のキャラクターとベースがめっちゃ似てると思って。“プロスピ版ブレイキングダウン”に応募するPR動画でも、それをやっちゃおうと思って。40歳(当時)で『赤ちゃんです』って自己紹介したら、YouTuberの方も含めてスタッフの方もみんな笑ってくれたんです。『絶対、僕のこと知らないのに笑った!』って感激して、こりゃいいんじゃないかって思ったので続けています」 出会った人みんなを虜にしてしまう「赤ちゃん」。ネコニスズの漫才が、さらなる快進撃を見せてくれることを期待したい! 【後編】「赤ちゃんでM-1優勝したい」ネコニスズ「おもしろ荘」優勝でブレイク間近!2人が明かした「手応え」と「野望」へ続く