《ブレイク間近》ネコニスズ「おもしろ荘」優勝までに乗り越えた「解散危機」と「赤ちゃん」誕生の“意外なきっかけ”
当時、コンビの解散危機に際して、舘野、ヤマゲン、畠山の3人で話し合いの場が持たれることに。だがヤマゲンは、直後に解散を思い止まったという。 ヤマゲン「もう解散はそこで決定して。ただ、これは語られてない事実なんですが、僕は畠山と組むとは言ってない。『ガスマスクガールを再結成する』とは言ってないんですよ。『組む可能性もある。まだ考える。ただ、ネコニスズはこんなんなったから解散する』っていう。舘野に結構ひどいことも言いましたね。『ネタをやっても楽しくないし』『漫才も面白ないねん』みたいなことも言って。 話し合いの後、各々帰って、めっちゃ考えて。僕はもう舘野に、『俺が解散するっていうことを決めたから、マネージャーには俺から連絡しておくわ』みたいな話をしてたんですけど。でも次の日に舘野に電話して、『もう1回話されへんかな』みたいな。『やっぱ、解散すんの嫌かもしらん』って。勝手なんですけど。ネタ合わせをしてた公園に行って、『やっぱ解散したくない』って伝えましたね」 ――なぜ解散することを考え直したんでしょうか? ヤマゲン「3人で解散について話してた時、立場的に舘野が1番嫌じゃないですか。でも僕と畠山が結構シリアスな空気感だったのに、1人だけずっとふざけてて、ボケてくれるというか。楽しい話じゃないのに、ずっと和やかな空気感でいてくれて。 楽しかったわけじゃないけど、家に帰ってからそれがおもろく感じたんですよね。『こんな自分がしんどい時に、こんなボケてくれる人と解散していいんか』みたいな気持ちになって。 僕、それを妻にも家で話して。そしたら妻は『自分の気持ちに素直になった方がいいんじゃない』って言ってくれて、『そうやな』と思って。なんかこう熱くなってた部分があったんで、舘野に電話して。『解散したくない』って気持ちを会って伝えようとう思って、公園で言いました」 ――その時の舘野さんの反応はどうでしたか? ヤマゲン「僕、舘野の顔を見れなくて、違う方を見ながらしゃべってたんですよ。でもパッと舘野の顔を見たら、首から上の穴という穴から出せるだけ水滴を出してたんすよ。涙も鼻水もよだれも全部が出てて。しかも、それを拭わずに立ってたんですよ。一切拭わないで仁王立ちしてるのを見て、僕も思いっきり涙が出てしまって。『ゴメンー!』って。でも、全然いい話じゃなくて、めっちゃしんどかったです。マジでお笑いを辞めようと思ってました」