絶好調のジャッジ、大谷翔平から「ミスター・ジュン」も奪還か?大爆発の5月から6月はさらに加速 8戦4発、打率.538
ドジャース大谷翔平投手の前に立ちはだかるのは、やはりこの男だった。ヤンキースのジャッジがドジャースとの今季最初で最後の3連戦で、22・23・24号と3本の本塁打。チームとしては1勝2敗と負け越したものの、ノーアーチに終わった大谷との対決という意味では、ジャッジが完勝した形だ。リーグは違い、直接タイトルを争う関係ではないものの、メディアもこの2人のライバル関係は大いに盛り上げるところ。5月に14本塁打と打ちまくったジャッジは6月、さらに加速している。 【映像】ジャッジの特大弾にドジャース野手陣「確信動かない」リアクション ジャッジは3・4月、打率.207で6本塁打と出遅れた。昨シーズンはけがもあり、納得いくものではなかっただけに、どこから巻き返してくるかと思われたところ、5月に入って覚醒するように打ちまくり、打率.367で14本塁打。あっという間に本塁打数でMLB全体トップに躍り出た。一方、大谷は3・4月、5月と打率3割台をキープ。時に豪快なアーチも放つが、ベッツ・フリーマンと結成したMVPトリオの2番打者として、ミート重視のコンパクトな打撃に努めるシーンも増えていた。 そして6月。例年、この月に打ちまくることから大谷は「ミスター・ジュン」と呼ばれ始めていたが、今シーズンに関してはジャッジの方が完全に「ミスター」にふさわしい。6月9日(日本時間10日)の試合終了時で、ジャッジの6月は8試合に出場し、26打数14安打で打率.538、本塁打も4本放っている。ヒットがなかったのは1試合だけで、8試合中6試合でマルチ安打。ついに今季の打率も3割台に乗せてきた。 ジャッジはとにかく打球の質がいい。MLBで重視されるバレル打球(一定の打球速度と角度を備えた長打になりやすい打球)の率が突出して高く、バレル率(バレル打球÷全打球)は、MLB平均が7.7%なのに対し、ジャッジは3・4月が12.7%、5月が47.1%、6月が30.0%と、別次元の数字だ。9日(同10日)に放った24号ホームランも、打球速度107.6マイル(約173.2キロ)、角度36度で飛び出し、ボールが行き着いたのは434フィート(約132.2メートル)先のレフトスタンド2階席。打った瞬間、ドジャースの野手陣が誰も動かないほどの一発だった。 あまりの好調ぶりに自身3度目の本塁打王、2度目の60本超えを期待する声は日増しに高まっているが、今のジャッジであればそんな予想や期待をさらに上回る結果を出してくる。 (データ協力:データスタジアム)
ABEMA TIMES編集部