ＥＣＢ大幅利下げ観測加速、次回0.5ポイント引き下げの確率45％に
（ブルームバーグ）： トレーダーの間では、低迷する欧州の景気を支えるため、欧州中央銀行（ＥＣＢ）が12月の会合で0.5ポイント利下げするとの見方が強まっている。
スワップ動向によると、12月に政策金利が0.5ポイント引き下げられる確率は約45％と示唆され、来年６月まで毎回の会合で0.25ポイント利下げが想定されている。先週は12月の利下げは0.25ポイントが有力視されていた。
ロイター通信が、ＥＣＢ当局者は経済活動を刺激するレベルまで金利を引き下げる必要があるかどうかについて議論を開始したと報じると、利下げ観測は加速した。
欧州の短期債は上昇。ドイツ２年債利回りは一時８ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）低下して2.10％となった。
パシフィック・インベストメント・マネジメント（ＰＩＭＣＯ）のエコノミスト、ニコラ・マイ、ペダー・ベックフリス両氏は「欧州債投資は、現在も魅力的な利回りで、状況悪化の場合には価格上昇の可能性もあるため引き続き魅力的だと考えている」とリポートで指摘した。
原題：European Bonds Rally as Traders Add to Bets on Big ECB Rate Cut
（抜粋）
--取材協力：James Hirai.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Alice Gledhill
