シスコ、堅調な売上高・利益見通し-顧客の投資再開示唆
(ブルームバーグ): ネットワーク機器メーカー最大手、米シスコシステムズは5-7月(第4四半期)の売上高と利益について堅調な見通しを示した。一部の顧客がコンピューターネットワークへの投資を再開しつつあることが示唆された。
15日の発表資料によると、5-7月期売上高は134億-136億ドル(約2兆800億-2兆1100億円)の見通し。アナリスト予想平均は135億ドルだった。一部項目を除いた1株利益は84-86セントを見込む。アナリスト予想は84セント。
発表を受け、シスコの株価は通常取引後の時間外取引で一時7.2%上昇した。年初からこの日の通常取引終値まででは1.7%下落していた。
チャック・ロビンス最高経営責任者(CEO)は、シスコをネットワーキングサービスとソフトウエア企業に再構築する取り組みを進めている。ただこうしたシフトでも、通信会社など顧客企業のハードウエア購入が変動する影響からシスコが完全に免れるには至っていない。
2024年7月期の売上高は536億-538億ドルの見通し。市場予想平均は536億ドル。
スコット・ヘレン最高財務責任者(CFO)は発表資料で「顧客はここ数四半期に出荷された機器を予想通り消費している。その結果、需要の安定化が見られている」と説明した。
5-7月期の調整後粗利益率は66.5-67.5%の見通し。
2-4月(第3四半期)は売上高が13%減の127億ドル、一部項目を除いた1株利益は88セントだった。アナリスト予想はそれぞれ126億6000万ドル、82セント。
原題:Cisco Gives Rosy Forecast in Sign of Network Spending Pickup (1)(抜粋)
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Ian King