坂上忍、盛岡市の葉たばこ買い入れ現場で一喜一憂「自分は関係ないのにドキドキする」
来年に向けた目標を聞くと「もちろんオールAを狙っていきたいですけど、みんなが楽していっぱい葉たばこが作れるように、機械とかアイデアを考えながらやっていこうと思います。一番は奥さんにあんまり負担をかけないように、仲良くやりたいですね。それを見た子どもが葉たばこ農家を継ぎたくなるように」という府金さん。 将来的には畑を大きくすることも考えていて「今、一町一反(約1ヘクタール10アール)まできていて、一反増やすと米でいうと一町増やすのと同じくらいの手間がかかる。いい葉たばこを作ろうと思うといろいろ大変だけど、うちの2倍の広さをやっている友達がいて、それは畑を広げたお父さんがいて積み重ねがあるから。代々つながっていくことをイメージしてやっていかないと、これからの葉たばこ栽培は難しいんじゃないかと思います。ただし、みんなが嫌な思いをするんじゃなく、笑顔でできるように」。 府金さんの話を受けて、坂上は「今の葉たばこを取り巻く状況は、僕だったら “ふざけんなよ” って言ってキレてると思うのですが(笑)、農家さん自体の手間暇を軽減できるような生産方法や新商品を開発することは、府金さんの “負担がないように広げていきたい” という思いにも当てはまるわけじゃないですか。生産者と企業がWin-Winを目指し、同じ目標に向かって歩みを止めずにやっていく。ちょっとずつの作業なのかもしれないですけど、その積み重ねが大事なんだと思います」と力を込めた。
TOKYO HEADLINE・後藤花絵