春ドラマ女優ベスト3。“子宮を1000万で貸した貧困女性”も凄いけど、今クールの圧倒的No.1は
4月開始の春ドラマが終焉に向けて盛り上がっています。4月スタートのドラマで、大いに私たちを楽しませてくれた主演女優についてご紹介します。 ※以下、6月17日までに放送された内容のネタバレを含みます。
『Destiny』石原さとみ
まず、6月4日に最終回を迎えたドラマ『Destiny』(テレビ朝日系)で主演を務めた石原さとみ。産後の復帰作となった本作で、父の自死や恋人の失踪という過去をもつ検事・奏(かなで)役を演じました。石原の得意な“仕事”と“恋愛”の両方の要素が盛り込まれ、胸キュンあり、ハラハラありの展開。どちらにおいても、石原らしい演技が光っていました。
女優魂を見せつける圧倒的な存在感
石原の魅力といえば、なんといっても圧倒的な存在感! 第1話の冒頭では、検事としての覚悟をもって気合いを入れる“お仕事顔”の石原が登場。ヒットドラマ『アンナチュラル』における主人公の法医解剖医・ミコト役を思わせ、これから始まるドラマ、起こる事件への期待感が高まる幕開けでした。 その後舞台は14年前へと遡り、運命の人・真樹(亀梨和也)と出会った大学時代へ。37歳の石原が10代の学生を?! と思いましたが、彼女の見せた“垢ぬけなさ”と“あどけなさ”は秀逸。真樹と恋に落ち夢中になっていく様子は、石原が過去に出演してきたドラマ『リッチマン、プアウーマン』『失恋ショコラティエ』『5→9~私に恋したお坊さん~』での恋模様を想起させる、さすがのヒロイン力でした。 自殺した父の過去、再会した恋人の現在、そして事件――全身全霊でぶつかっていく奏の姿は、観る者を惹きつけます。そして、最終話のラスト。振り向きざまの笑顔からの、無音での表情は圧巻。まさに熱演でした。 5月17日から公開中の映画『ミッシング』においては、失踪した少女の母親役を主演。極限状態へと追いつめられた母親の絶望と狂気には圧倒されました。女優魂を見せつけた、彼女の代表作となる1本でしょう。『Destiny』『ミッシング』両作品で、表現の幅と同時に存在感を印象付けた石原。次の作品も楽しみです。