ロイヤルレディの華麗なるジュエリー図鑑【エメラルド編】
ロイヤルたちが身に着けている高貴なジュエリーは、多くの女性の憧れでもあります。花嫁を魅了してやまない、ジュエリーの数々を宝石別にご紹介するこの企画。今回は取り上げるのは、歴史歴に王室や貴族に珍重されたエメラルド。彩りとしてアクセントになるジュエリーのスタイリングにも注目を。
エメラルドの魅力って?
ダイヤモンドやルビーと並び世界四大宝石のひとつとして有名なエメラルド。古くから叡智の象徴、また恋愛成就や幸せな結婚のお守りとして効果があるといわれています。歴史を通じて王家との縁も深く、クレオパトラはエメラルドのコレクターとして有名でした。
エリザベス女王
エリザベス女王を象徴する宝石の一つであった、ウラジミール・ティアラ。ティアドロップ型のエメラルドが連なるこの華麗なティアラは、エメラルドを特に好んだ祖母のメアリー王妃から受け継いだものでした。ともにつけたデリー・ダルバール・ダイヤモンド・プラチナ・ネックレスは、長さの異なる2本のドロップラインがなんともおしゃれ。
ダイアナ元妃
1997年7月、テート・ギャラリーで行われたガラディナーにて、ジャック・アザグリーのブラックドレスに合わせたのが、アールデコ調のクイーン・メアリー・チョーカー。チャールズ皇太子(当時)から贈られたエメラルド・ドロップ・イヤリング、ダイヤモンドとエメラルドのブレスレットを合わせたドレスアップは、今見ても洗練ムード満点です。
ソフィア妃
スウェーデンのソフィア妃が2015年6月に行われた結婚式で身につけたのが、ペアシェイプのエメラルドが輝くエメラルド・パルメット・ティアラ。これはソフィア妃の義父母であるカール16世グスタフ国王とシルヴィア王妃から贈られたものでした。このティアラはその後、ほかの石にも交換され、さまざまな場面で身に着ける姿がキャッチされています。
ユージェニー王女
ユージェニー王女が2018年10月に行われた結婚式で身につけ、注目を浴びたグレヴィル・エメラルド・ココシュニック・ティアラ。このティアラは1919年、ブシュロンが英国の社交界の名士で慈善家のマーガレット・グレヴィルのために制作したものでした。全体を白とグリーンでまとめた、クラシック&ナチュラルな花嫁スタイルは、ロイヤル・ウエディングの歴史に新鮮なインパクトを残しました。
マキシマ王妃
2019年6月、アイルランドを公式訪問した際の国賓晩餐会にて、代々オランダ王室で受け継がれてきたエメラルド・パリュール・ティアラをまとったマキシマ王妃。またエメラルド・パリュールのブローチをダイヤモンドネックレスに付けペンデントとして着用。デコルテでリュクスな存在感を放っています。