【尼崎ボート・SGグランドチャンピオン】昨秋から急成長中の宮之原輝紀が強豪相手に真っ向勝負を挑む
尼崎ボートの「SG第34回グランドチャンピオン」は26日、予選2日目を迎える。 ◇ 昨年の羽野直也(福岡)、今年の定松勇樹(佐賀)に続く20代でのSGウイナーに最も近い男といっても過言はない。東都の次世代エース候補・宮之原輝紀(東京)は初日8Rで枠なり5コースから4着。舟券には絡めなかったが、禁物の大敗は回避して初戦を終えた。 「初動では2等くらいまで突き抜ける景色でしたけど、ターンの立ち上がりがきていませんでした。ペラ調整で変わらないようなら本体整備も考えます」 シャープなまくり差しを放ったが、スロー勢を捕えられなかったように出足の甘さを訴えた。とはいえ、課題を残す舟足で中間着に粘るあたりは非凡な旋回力のなせる業ともいえる。 「ターンがうまければ(着が)取れると思っていた時期もありましたけど、それだけでは記念では勝てないと分かりました。昨年の11月あたりからペラをいろいろ叩くようになって成果が出ている感じです」 前期(昨年11月~今年4月)勝率は自己最高となる8・13をマークし、自身2度目のSG出場だった今年3月の戸田クラシックでは初優出に成功(3着)。その結果で今回のグランドチャンピオン初出場を決めた若き勢いに加えて、調整力にも磨きをかけたとあれば期待しかない。 来月末が期限のSGダービー(戸田、10月22~27日)の選考勝率でも上位圏に位置する進境著しい26歳は「一般戦もSGも気持ちは変わりません」と浮足立つことなく2日目4、12Rで上位着を奪取する。(小出大輔)