大丸福岡が得意客向けのラウンジを大改装…富裕層ら取り込みへ、九州工芸品の内装や個室形式の美容サロン
福岡市・天神の百貨店「大丸福岡天神店」を運営する博多大丸(福岡市)は21日、得意客向けに26日にオープンする新たなラウンジを報道陣に公開した。従来のラウンジを初めて大規模に改装し、面積を6倍超に拡大した。富裕層らの取り込みに向け、2025年度には同じフロアにアート作品の発信拠点なども新設する方針を明らかにした。 【写真】大丸福岡天神店
東館5階に整備した新ラウンジは広さ約560平方メートルで、内装に九州の工芸品などを用いた。個室形式の美容サロンも設け、肌の手入れなどのサービスを提供する。年間購入額が100万円以上の顧客が入室でき、買い物額に応じて受けられるサービスが異なる。
一方、博多大丸の村本光児社長は報道陣向けの説明会で、「ラウンジに続く『第2の矢』として来年度に九州最大級のアートサロンをつくる」と述べ、アートを楽しめるカフェや地元の若手作家らの作品を展示するスペースを設ける考えを示した。ほかに、高級ブランド店が期間限定で出店できるスペースも整備するとしている。